廃熱回収

廃熱から利益を生み出す

 

高騰を続けるエネルギーコスト。これを抑える方法は実はいくつもあります。世界的コンサルティング会社のマッキンゼーが行った、将来のエネルギー需給に関する調査では、結論部分で次のように述べています:

 

「マッキンゼーでは、コスト面で無理がなく、かつ地球温暖化に影響を与えずにエネルギー供給を確保する方法を模索してきた。エネルギー消費問題を解決する唯一にして最も魅力的で、かつコスト面の折り合いが付くのは、エネルギーの効率化である」
McKinsey Quarterly、2010年1月

エネルギーコストを抑える第一歩

エネルギーコストを抑えるための第一歩は、当然のことながらエネルギー使用量を抑える省エネです。平均的なプロセス工場の省エネ方法としては、エネルギー効率を高めることが最も低コストであり導入も容易です。

IEA(国際エネルギー委員会)の報告書によると、世界中の工場が使用しているエネルギー量は本来運転に必要な水準を約5割も上回っています。企業は最もエネルギー効率の高い技術に切り替えるだけで、大幅なコスト削減が実現できると同時に、環境への負荷も大幅に軽減できるのです。

世界中の工場が省エネを実行した場合、節減できる電力消費量は、世界中の原子力発電所の発電量合計の約3倍にも達すると推定されています。

省エネ投資は多くの場合、短期間で投資が回収できます。これは、仮に現在よりもエネルギー価格が低い水準でも変わりません。今後は「エネルギー効率」が、企業生き残りの前提条件になることでしょう。

廃熱回収から利益を上げる8つの方法

廃熱利用に投資する前に、廃熱への投資効果の可能性をすべて分析し、その収益性を評価することが重要です:

廃熱から利益を生む方法は8つあります:

  • 使用燃料削減
  • 発電・機器の運転
  • 売熱・売電
  • 冷却システムの負荷軽減
  • 設備投資の抑制
  • 生産能力拡大
  • CO2排出削減
  • 廃熱を別のエネルギーに変換

ほとんどの工場は、回収したエネルギーを再利用できる可能性があります。どのような方法が最適かは、工場の性質や立地、そしてエネルギー価格によって異なります。

Boost energy

廃熱から利益を生む方法は8つあります: