排熱回収

エネルギー効率の向上には、排熱回収が欠かせません。既存のプロセスから出る余剰熱を回収して、暖房や発電など他の目的に再利用することが現在の技術でも可能です。軽工業から重工業まで、発生する廃熱を効率的に利活用することで、エネルギーを節約し、排出量を削減することができます。

適切に設計された熱交換器技術を用いて熱を回収することは、シンプルで効果的なエネルギー効率を高める手段です。この分野での豊富な経験を持つアルファ・ラバルは、様々な業界のお客様と協力して、廃熱を別の用途のために、生産性と収益性の高い方法で利用するためのソリューションを提供しています。アルファ・ラバルの技術は、高温の廃液を回収するだけでなく、ヒートポンプを使って低温の熱を回収・再利用することもできます。例えば、データセンターからの熱回収や、廃水や海水からの熱回収では、余剰熱を地域暖房に利用することができます。

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排熱回収の価値とは

排熱回収は、エネルギー効率を向上させる最も簡単で費用対効果の高いアプローチのひとつです。結果として、お客様の収益性を向上させることができます。

アプローチを検討する際には、ほとんどの産業プロセスにおいて共通して存在している以下の2通りのエネルギー消費を考慮することが重要です。

- 化石燃料を使う際に発生する熱の処理
- 特定の工程で使用される電動機(モーター)を駆動するための電力

排熱回収の基本的な考え方は、施設の一部で発生した熱を回収し、その熱を可能な限り他の用途に再利用することです。最適な熱交換器を選定することが、どれくらいの熱を回収して再利用できるかを決定する重要な要素になります。

このビデオでは、エネルギー効率と排熱回収の専門家であるジュリアン・ジュネチエが、エネルギーを節約することがいかにお客様のビジネスと地球環境の両方に利益をもたらすかをご説明しています。

多管式と比較して25%以上の省エネ化を実現

排熱回収への投資の回収期間は、熱交換器の効率とメンテナンス等にかかるライフサイクルコストに大きく依存します。したがって、どの熱交換器を選択するかは、排熱回収によるコスト削減効果を計算する上で大きな役割を果たします。では、どのような選択肢があるのでしょうか?

この図は、任意のイニシャルコストあたりの熱回収レベルを表したものです。コンパクトな熱交換器の熱回収率は、同等のコストの多管式(シェル&チューブ式)熱交換器に比べて最大25%も高くなります。同じレベルの熱回収率を得るためには、多管式熱交換器では数倍ものコストがかかると言われています。コンパクトな熱交換器が優れる理由は以下の通りです。

  • 5倍の熱伝達効率
  • 設備投資額とメンテナンスコストの低減
  • 省スペース

お客様のプロセスに最適な熱回収ソリューションをご提案します。是非お問い合わせください。


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地域冷暖房のための熱の再利用

ハンブルクにある銅生産工場の余剰熱が、アルファ・ラバ ルのガスケットプレート式熱交換器を使ってエネルギー効率の高い方法で地域暖房に利用されています。余剰熱の再利用は年間160,000MWhに相当し、これは3,400戸のアパートの暖房に使用され、年間20,000トンの二酸化炭素排出量を削減すると言われています。

Alfa Laval Sustainable solutions Waste heat recovery case story

あらゆる業界での省エネ化に貢献

アルファ・ラバルのプレート式熱交換器は、高温および低温の廃熱を回収し、さまざまな用途に再利用することができます。当社の技術により、お客様は回収した熱を地域暖房や発電などに利用することで、生産性・収益性の高い方法でエネルギー効率を高めることができます。詳細については以下をご覧ください。

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データセンターの冷却

データセンターで使用される電力の90%が熱に変わっていることをご存知ですか?もし、すべてのデータセンターがサーバーからの排熱を別の用途に利用できれば、年間3,000TWhを節約できることになります。これは、ヨーロッパの3億世帯の家庭を暖めるのに必要なエネルギー量に相当します。それに伴う排出量の削減は、フランス全体の排出量に相当します。

サーバーの排熱をどのように再利用できるか、結果としてお客様にとってどれくらいの価値につながるのかご紹介します。


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空調設備

現在、一次エネルギーの50%が廃熱として失われています。もしヨーロッパのすべての工業用ボイラーが最新の高効率ヒートポンプに置き換えることができたら、風力タービン10,100基分に相当する年間100テラワット/時のエネルギーを節約できます。また、CO2排出量を1,800万トン削減することができます。これは、道路を走る22万台の大型トラックが排出する量に相当します。

産業用ボイラーをヒートポンプに置き換えることで、大きな節約効果が得られるのと同様に、お客様の空調設備の運用にはどのような削減効果が期待できるでしょうか?


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オーガニックランキンサイクル (ORC)

産業の様々なプロセスやコージェネレーションシステム(CHP)のエンジンから出る低温の排熱を回収できることをご存知でしょうか?

オーガニック・ランキング・サイクル(ORC)システムでは、アルファ・ラバルのプレート式熱交換器と当社の専門知識を組み合わせることで、発電のための効率的な熱回収が可能になります。

アルファ・ラバルの排ガス熱交換器(GTL/Micro)を使用することで、排ガスから熱を回収し、ORCシステムでカーボンニュートラルな電気を効率的に生産することができます。


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コージェネレーション (CHP)

熱電供給システム(CHP)は、最も効率的なエネルギー利用法のひとつであることをご存知ですか?90%以上のエネルギーを回収して効率的に利用することができます。効率的で費用対効果の高いコージェネレーションソリューションをご紹介します。

アルファ・ラバルがコージェネ用途向けに開発した熱ソリューションの詳細について、こちらからご覧ください。


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石油精製

製油所では、使用するエネルギーのコスト削減が大きな課題となっています。エネルギーを1MW回収するごとに、年間最大4,000トンのCO2排出量を削減することができます。

アルファ・ラバルは、製油所プロセス用の熱交換器の豊富なラインナップをご用意しています。エネルギーの節約や排出量の削減など、お客様の日々の課題を解決するための実績のある技術やサービスを提供することができます。

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石油化学

化学業界においても、熱を回収してプロセスに再利用することで効率的にエネルギー消費を削減することが可能です。

多管式(シェル&チューブ式)熱交換器をコンパクトな熱交換器に置き換えることで、熱回収の効率を上げることができます。これまで無駄になっていたエネルギーを、より多く再利用できるようになります。

高効率なプレート式熱交換器への投資は非常に効果的で、投資回収期間は1年以内であることが多いのをご存じでしょうか?


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