蒸気と熱の生成

多くの船上処理において、蒸気と熱が根底をなす役割を果たしています。石油とガスを用いる場合でも、すでに船上で稼働中機器のエネルギーを節減する場合でも、アルファ・ラバルは、蒸気や熱源を生成してそれが最も必要とされるところに分配する一層効率的な方法を探し出しています。

Marine boilers Heat generation through steam, hot water and thermal fluids

効率的で将来に備えたテクノロジー

  • 蒸気、温水、加熱用熱媒体に対応する、数十年にわたるアプリケーション経験に基づいたソリューション
  • オイルやバイオ燃料で稼働する燃焼式ボイラープラットフォームに加え、現在または将来に選択可能な追加燃料にも対応
  • 回収エネルギーを利用して蒸気を生成する革新的な廃熱回収ソリューション ― 燃焼式ボイラーの効率をさらに向上可能
  • 回収エネルギーを利用して蒸気を生成する革新的な廃熱回収ソリューション ― 燃焼式ボイラーの効率をさらに向上可能
  • 船上での修理から性能最適化までをカバーする包括的なボイラーサービス

今日どの燃料を使用していても、明日どのように対応する計画であっても、アルファ・ラバルのAalborgボイラーソリューションは、信頼性・効率性・長期的な視点でお客様の目標達成をサポートします。

 

燃料に柔軟対応し、将来に備えた船舶用ボイラーソリューション

 

アルファ・ラバルのAalborgボイラーは、より持続可能な燃料への移行において重要な役割を果たしてきました。 これらは、最初に LNG対応の船舶用ボイラーソリューション として導入され、現在では メタノール対応の船舶用ボイラーソリューション としても採用されています。 独自の柔軟なボイラープラットフォームにより、脱炭素化に向けた次のステップを踏み出す準備が整ったとき、将来にも対応可能です。

1世紀にわたる熱源供給の技術

アルファ・ラバルのAalborg蒸気・熱生成ソリューションは、独自の知識体系の代表例であり、エネルギー効率の高いピンチューブボイラーエレメントから、コンポジットボイラーや低圧熱媒システムに至る、100年近くのイノベーションを象徴しています。 

さらに重要なことには、これらのソリューションは熱に関する専門知識の象徴でもあります。アルファ・ラバルは蒸気と熱の生成側ばかりではなくその需要側も理解しており、エネルギー効率が最高となるシステムの生成のための微調整が可能です。

最適化された熱システムの構築

進化はまだ続いています。たとえば、メンテナンスの手間の少ないAalborgボイラーのコンセプトは、新たな世代に突入しました。自浄式ボイラーであるSuffixed TCi(Turbo Cleanインテリジェント)は、水洗いと廃水行程を不要としました。

ただし、一番の進歩は、複数の技術を結び付けることにより生まれます。例を挙げると、アルファ・ラバルの熱媒用エネルギー管理システムを用いれば、接続された需要側の需要量に応じて熱分配の優先度を決めることにより、燃料消費量が削減されます。現在、アルファ・ラバルでは、ボイラーの新しい構造だけではなく、効果を一層高めるために装置を組み合わせる新たな方法についても、探究を進めています。


テクノロジー

Aalborg marine boilers 640x360

ゼロカーボンへの道を進む燃焼式ボイラー

現在のアルファ・ラバル Aalborg OLOS-TCiOC-TCi ボイラーは、従来のオイルとバイオ燃料の両方で稼働可能です。 さらに、LNG、メタノール、またはアンモニア(現在パイロット段階)といった追加の燃料オプションにも対応できます。 ハイブリッドオプションを追加すれば、陸上電源や余剰電力を利用した、燃焼を伴わない蒸気生成も可能です。

これらのオプションは、初期導入時から実装できますが、将来のアップグレードに備えた設計も可能です。 将来の接続やコンポーネントのためのスペースを確保することも含まれます。 柔軟なボイラープラットフォームにより、明日の選択肢を今日のボイラーデザインに組み込むことができます。

電気式、ハイブリッド、ハイブリッド対応ボイラーオプション

陸上電源の利用が広がる中、港湾での直接排出を回避する機会が増えています。 Aalborg電気式蒸気ボイラーは専用のソリューションを提供し、新しい Aalborg OLOS-TCiOC-TCi ボイラーは、追加の電気接続を備えたハイブリッドボイラーとして構成できます。 また、将来的に電気を追加できるよう、ハイブリッド対応として設置することも可能です。

船内の余剰電力を活用することで、これらのボイラーは航海中の排出削減にも貢献します。 例えば、LNGキャリアやFSRUでは、ボイルオフガス(BOG)管理中に発生する発電機の余剰電力を有効な蒸気に変換できます。

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3 Waste heat recovery economizers and E PowerPack 640x360

燃料を節約する廃熱回収

当社のボイラー技術は、幅広い 廃熱回収ソリューション にも活かされています。 アルファ・ラバルのAalborgエコノマイザーは、排ガスの熱を回収して蒸気や温水を生成し、主機関および補助機関の両方に使用できます。 燃料コストを削減するだけでなく、排出量を大幅に低減し、CIIの改善にも貢献します。

40年以上にわたる廃熱回収の経験を活かし、当社は最適なエコノマイザー構成を確保する包括的なアプローチを採用しています ― レトロフィットにも対応可能です。 蒸気生産を最大化することで、熱需要を満たすだけでなく、 Alfa Laval E-PowerPack を使用してクリーンな電力を生成することもできます。

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完全かつ統合された蒸気ソリューション

蒸気ニーズに最適なソリューションを見つけるには、船舶とその運用全体を考慮する必要があります。 ボイラーとエコノマイザーは複数の方法で統合でき、例えば蒸気プラント全体の効率を最適化したり、完全な冗長性を確保したりできます。 コンパクトで多用途な Alfa Laval Aalborg Micro エコノマイザーや、ORC(有機ランキンサイクル)技術を搭載した Alfa Laval E-PowerPack などのオプションを活用することで、蒸気要件を満たしながら、エネルギーロス、燃料コスト、排出量を最小限に抑える完全なソリューションを提供します。

お客様の船舶に最適な可能性を探るために、ぜひお問い合わせください。

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