ディスク型遠心分離機の構造・種類
ディスク型遠心分離機の心臓部はボウルと呼ばれる回転体で主要パーツはボウルボディ、ディスク、ボウルフードです。モータの回転をギアで増速させ、スピンドルを介してボウルは数千回転で駆動します。フレームフードでボウルは覆われており、様々な入口、出口機構を提供しています。間欠排出型では排出時の風圧を抑制するサイクロンを介して固形分が排出されます。
インレットの種類
①オープン:回転しているボウル内に固定のパイプから処理液が供給されます。製品は空気と接します。 |
②セミヘルメチック:①にディスクインレットというパーツを挿入して半密閉状態を作れます。 |
③ヘルメチック:メカニカルシールを介して処理液はスピンドルの中空部分からボウルに供給されます。インレットで製品は一切空気と触れません。 |
液アウトレットの種類
①オープン:空気中に噴き出し、自然落下します。 |
②ペアリングディスク:液出口部分に固定のインペラーが装備されており、液の回転エネルギーを吐出圧力に換えて、液を圧送できます。出口に背圧をかけることで液中の空気をゼロにすることができます。 |
③ヘルメチック:出口にメカニカルシールを装備して空気混入なしに液中で回転するポンプで圧送されます。 |
固形分アウトレットの種類
①オープン:間欠排出型、連続排出型ともに固形分はボウル外周部からフレームケーシングで囲われている空間に噴き出されます。 |
②ペアリングチューブ:安息角が20°未満の固形分しか適用できませんが、固形分はボウル中心部に装着されたノズルから連続排出され、固定のチューブで吸われて圧送されます。 |
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