築野グループ株式会社が挑む 副産物活用と止めない操業
米ぬかという副産物に徹底的に向き合い、その価値を最大化する―― 築野グループ株式会社(築野食品工業株式会社)は、こめ油を中核に、医薬品原料・化粧品原料・食品添加物、工業用油脂、廃食用油リサイクルまで、米ぬかの可能性を起点に事業を展開しています。こめ油の製造には高度な精製・品質管理技術が求められる中、同社は研究開発への継続投資と技術基盤を強みに、高品質な製品を安定的に供給しています。
更新日 2026-05-07資源の可能性を 最大限に引き出す
食料資源の有効活用を理念の中心に据える背景には、創業者の食糧難の経験に根差す問題意識があります。限りある資源を無駄にしない。この価値観は企業文化として受け継がれ、原料を使い切る発想にとどまらず、安定供給やロス低減といった現場の取り組みにもつながっています。加えて、取引先との共創を重視し、搾油後の副産物の有効活用を通じた、持続可能なサプライチェーンの構築も推進しています。
同社は、品質を安定的に再現し続ける製造基盤を整え、停止に伴うロスを抑えながら、顧客満足につながる安定供給を実現しています。
「例えば米ぬかの仕入れ先ともウィンウィンとなる関係を目指しています。搾油後の副産物をさらに製品化して仕入れ先へ提供することで、持続可能なサプライチェーンの構築を進めています」
築野グループ株式会社 研究開発本部
小林氏
築野グループ株式会社
築野グループ株式会社は、米糠(米ぬか)の可能性に着目した「ライスケミカル」のパイオニアとして、こめ油をはじめとする多様な製品の開発・製造を行っています。米ぬかの高度有効利用を軸に、食品、サプリメント、ファインケミカル、オレオケミカルなど幅広い分野で事業を展開し、国内外40カ国以上の市場へ製品を提供しています。長年培ってきた研究開発力と品質へのこだわりを強みとし、持続可能な社会の実現に貢献し続けています。
💡 Tips: 知っていましたか? ごはんを炊くときの、ひとさじの工夫
お米を炊く際に、こめ油を大さじ1杯加えるだけで、炊き上がりはふっくら、粒立ちの良い仕上がりになります。クセのないこめ油が米粒をやさしく包み込み、水分を逃しにくくするため、味わいは自然なまま、ツヤと食感がワンランクアップ。工程はいつも通り、加えるのはひとさじだけです。
揚げる・炒めるだけでなく、
毎日のごはんをさりげなく引き立てる——
そんな使い方も、こめ油の魅力のひとつです。
品質の安定に貢献する
アルファ・ラバル独自機能「メカニカルシール」
アルファ・ラバルの遠心分離機を採用するメリットの一つとして、築野グループ株式会社 技術部 林氏は、機能性の高さを挙げます。
「アルファ・ラバルの遠心分離機の特長でもあるメカニカルシール(ヘルメ
チック構造)により、処理時の空気接触を抑えられる。油は空気に触れることでの影響を受けやすいため、この機能が品質の安定に寄与していると考えています」
品質を「作り込む」同社にとって、こうした設計要素は、安心安全を支える品質管理と安定供給の両面で欠かせない要素となっています。
安定稼働を支える予防保全の中核、アフターサービス
|
築野グループ株式会社では、工場の稼働停止を単なるコストではなく、 資源の損失と捉えています。そのため、安定稼働は最重要項目の一つに 位置づけられます。高稼働体制を前提とする以上、設備投資の評価基準 も「安定稼働への貢献度」へと重心が移ります。同社はアフターサービス を、安定稼働を支える予防保全の中核に据えています。 3か月に1度の中 間整備と年1回のメジャー整備を確実に実施。定期整備を通じて設備の 状態を計画的に維持し、安定稼働を支える体制を構築しています。 設備が「止まってから(支障をきたしてから)直す」のではなく、「止めないため に備える」という考え方を徹底。調達に時間を要する重要部品についても供給リードタイムを踏まえて事前に備えることで、突発的な停止リスクの最小 化を図っています。 さらに、設備停止の未然防止に注力する一方で、万一の事態も想定した 体制を構築。 重要なのは、トラブルを『想定外』 としないこと。発生時に は、あらかじめ整備された連携体制のもと、迅速かつ的確に対応します。 |
こうした姿勢について、技術部の木村氏は次のように振り返ります。 「トラブル発生時に、 アルファ・ラバルのサービス担当者が 迅速に対応してくれたことが 印象に残っています。 早い段階で連携することで、 早期解決につなげています」 |
築野グループ株式会社 |
アルファ・ラバルは、主整備・中間整備の計画推進から、現場との継続的 な情報共有、緊急時の初動対応までを通じて、同社の安定稼働を支えて います。
事業のさらなる拡大を見据えて築野グループ株式会社は米ぬかの専門性を強みに、海外市場にも積極 的に挑戦し、こめ油をはじめとする高品質な製品をグローバルに展開。その根底には、資源の有効活用を追求し、研究開発への投資を惜しまず、 世界の課題解決に貢献しようとする強い意識が社内に根付いています。 今後の設備面では、さらなる安定稼働に加え、自動化・省力化、メンテナン ス負荷の低減、状態監視といった取り組みが一層重要になります。
|
「世界中にネットワークを 持つアルファ・ラバルには、 今後、技術開発の提案に加えて、 製造プロセスの最新トレンドに関する 情報共有も期待しています」 |
築野グループ株式会社 |
アルファ・ラバルは同社の挑戦を支えるパートナーとして、食料資源を最 大限に活用する製造の実現に向け、提案と支援を継続していきます。
他の導入事例をみる
ダウンロード | 事例・関連資料PDF
下記フォーム入力より本事例のPDFデータをダウンロードいただけます。
お問い合わせ
アルファ・ラバルの製品ソリューションへのご質問や詳細をお求めの方は、こちらのリンクよりお気軽にお尋ねください。
▶ お問い合わせ
タグ
全て