2025-06-23 Product News

アルファ・ラバル、ScaleUp Bioと共にシンガポールの次世代食品戦略を加速

シンガポールが国家を挙げて推進する次世代食品の確保に向けた取り組みにおいて、アルファ・ラバルの分離技術および膜技術が中心的な役割を果たしています。将来の食糧供給を強化・安定化させることを目的としたこの国家的キャンペーンの中で、アルファ・ラバルは技術革新を通じて“食の未来”を支えています。

現在、食料の90%を輸入に依存しているシンガポールでは、気候変動や地政学的リスクへの備えとして、国内生産の拡大が急務となっています。 

政府が掲げる「30 by 30」イニシアチブは、2030年までに国民の栄養需要の30%を国内で賄うという野心的な目標であり、これに呼応して複数のB2B企業が革新的なソリューションを提供しています。その一社が、受託開発・製造(CDMO)を手がけるScaleUp Bioです。 

ScaleUp Bioのビジネスモデルは、スタートアップ企業や既存企業に対し、ラボ段階から商業化スケールまでの食品イノベーションを支援するため、最先端の設備、専門知識、経験、必要なサービスをフィー制で提供するというものです。 

そのために同社は、最先端の製造拠点が集まるトアス地区に、食品グレードの精密発酵施設を2か所開設。1つは100~10,000リットルの発酵容量を備えた設備を提供し、もう1つは研究開発センターとして機能しています。 

このような高い期待が寄せられる食品生産プロジェクトにおいて、ScaleUp Bioはアルファ・ラバルに協力を要請。世界最高水準の高速分離技術と膜技術が、その運用を支えています。

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トアス地区の施設では、Pureferm 250 高速分離機が完全密閉型でエネルギー消費を40%削減し、連続および間欠的な固形分の排出にも対応可能です。また、MultiSystem 膜ろ過システムは、このような事業に不可欠な柔軟性を提供します。 

アルファ・ラバルのグローバル責任者であり次世代食品部門 VP を務めるヨハン・アグレルは次のように述べています。「ScaleUp Bioはダウンストリーム処理における柔軟性を必要としており、パイロットスケールから商業スケールまで対応可能なアルファ・ラバルのMultiSystem膜ろ過システムに大きな可能性を感じていただけました。」 

一方、R&D施設には、アルファ・ラバルのMBPX404 分離システムと、2基のPilotUnit Multiシステムを導入予定。後者は、バッチまたはセミバッチモードで、限外ろ過、精密ろ過、ナノろ過、逆浸透などあらゆる製品のテストに対応できる柔軟性を備えています。 

ヨハンは次のように語ります。「アジアでこのようなプロジェクトは初めてであり、アルファ・ラバルの分離および膜技術を市場に広める素晴らしい機会になると同時に、新たな精密発酵プロセスや用途に関する貴重な知見を得る場でもあります。」 

「この業界の魅力は、可能性が無限に広がっている点にあります。どこまで実現できるかはまだ未知数ですが、未来の食糧生産の安定性と持続可能性を高めるこの動きに参画できることを非常に嬉しく思っています。」 

ScaleUp Bioのゼネラルマネージャー、アーロン・ヨー氏は次のように述べています:「アルファ・ラバルとのパートナーシップにより、没入型微生物発酵を通じて次世代食品のボトルネックを解消し、この成長著しい業界の発展を加速できたことは非常に価値あるものでした。今後も引き続き協業できることを楽しみにしています。」 

 

 

お問い合わせ先:

グローバル責任者:ヨハン・アグレル
次世代食品 担当VP
johan.agrell@alfalaval.com

広報担当:

ハンネ・オヴェセン
アルファ・ラバル 食品・水部門 サステナビリティ担当 コミュニケーションマネージャ
hanne.ovesen@alfalaval.com
携帯:+45 2777 8451

 

日本におけるニュース問合せ窓口

粟野寛隆
マーケティング&コミュニケーション部 マネージャー
アルファ・ラバル株式会社
E-mail:hp_alfajp@alfalaval.com

 

■ アルファ・ラバルについて

今ある資源を最大限に活用する能力が、これまで以上に求められています。アルファ・ラバルは、お客様と共に社会を支える産業を革新し、持続的なポジティブな影響を創り出しています。私たちは、何十億もの人々が必要とするエネルギー、食料、そして衛生的な水を供給するために全力でサポートしています。そして同時に、グローバルな貿易の基盤である海事業界の脱炭素化にも取り組んでいます。

アルファ・ラバルは、お客様が資源本来の可能性を引き出すための先進的な技術とソリューションを開発しています。お客様のビジネスにさらに競争力がつくことで、持続可能な世界の実現に一歩近づいていきます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化や責任ある成長の実現を通じて、お客様がビジネス目標や持続可能性の目標を達成できるようサポートすることに全力を尽くしています。お客様と共に、私たちはポジティブな影響を先駆けて創り続けます。

アルファ・ラバルは140年前に創業し、約100カ国に販売拠点を置き、22,300人以上の社員を擁しています。2024年の年間売上高は669億SEK(58億EUR)で、ナスダック・ストックホルムに上場しています。

A person holding a plate of food

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