オーデンセのデータセンター排熱で地域コミュニティを暖房

この世界的ソーシャルメディア企業は、エネルギー使用、排出量、水資源への影響を最小限に抑えることを目指し、自社の事業範囲を超えて世界に貢献する責任と機会を積極的に受け止めています。

更新日 2025-11-28

超高効率データセンター誕生の舞台裏

2017年に建設が始まったオーデンセの新しいデータセンターは、世界でも最も先進的でエネルギー効率の高いデータセンターの一つとして位置づけられました。この新施設には、最新の高効率ハードウェアが導入され、間接蒸発冷却技術を使用して外気で冷却され、クリーンで再生可能な風力エネルギーで稼働しています。さらに特筆すべきは、サーバーから発生する余剰熱を回収し、地域社会の暖房に再利用できるインフラが整備されている点です。

サーバー冷却で温まった空気は水コイルを通過し、そこで熱が回収されて水温が上昇します。この温水は新設されたヒートポンプ設備に送られ、さらに温度を上げたうえで地域暖房ネットワークに供給され、地域住民に届けられます。

ソリューション ― セクターカップリング

このセクターカップリングは、地域暖房会社Fjernvarme Fynとのパートナーシップによって実現しました。同社は、都市の地域暖房における化石燃料の段階的廃止に向けて、新たな熱源を探していたのです。両者の協力により、地域暖房会社は排熱回収のためのヒートポンプ設備へ追加投資し、新たに建設されたヒートポンプステーションを運用しています。データセンターとヒートポンプステーションの間には冷却水が循環するパイプラインが敷設されました。データセンターが地域暖房ネットワークに近接していたことから、追加のインフラ整備は最小限で済みました。この排熱回収インフラにより、年間100,000 MWhのエネルギーが再利用され、約7,000世帯の暖房をまかなえると試算されています。

ヒートポンプ

ヒートポンプ設備は3つのセクションで構成され、それぞれが全体供給熱量の約3分の1を担います。IESenergy ApSは、Mayekawa(スクリューコンプレッサー)やアルファ・ラバル(セミウェルデッド・プレート式熱交換器)など主要コンポーネントメーカーと協力して設計された、高効率な産業用ヒートポンプを供給しました。このヒートポンプ技術は、最新の産業用ヒートポンプ開発に基づき、Fガスを使用せず、将来性の高い自然冷媒であるアンモニアを採用しています。

アルファ・ラバルの供給品とその価値

アルファ・ラバルは、ヒートポンプ用の蒸発器、凝縮器、サブクーラー、オイルクーラーを供給しています。この排熱回収インフラにより、年間100,000 MWhのエネルギーが再利用され、約7,000世帯を暖房できる効果が期待されています。

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Energy savings

100,000 MWh per year

warm 7000 homes

Data center heat recovery, Odense

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