2025-11-28

伝統から先端技術へ:アルファ・ラバル、次世代の分離技術と先進技術開発を担うフレミングスベリ イノベーションセンターを開所

2025年11月25日、アルファ・ラバルはフレミングスベリに新設した イノベーションセンター を正式にオープンし、顧客およびパートナー向けの特別イベントを開催した。本イベントでは、最新のイノベーションや、分離技術を次のレベルへ引き上げる当センターの能力を紹介した。今回の大規模な投資は、スウェーデンおよびストックホルム地域に対するアルファ・ラバルの強いコミットメントを改めて示すものであり、フレミングスベリは今後、海運、エネルギー、食品飲料、医薬 など多様な産業向けの 分離開発におけるグローバルハブとして位置づけられる。

アルファ・ラバルの歴史は、1880年代にスウェーデン・ストックホルムで誕生した、世界初の連続式乳業用分離機の発明から始まった。この画期的な技術は、乳業工場が生産能力を拡大し、廃棄物を削減することを可能にした。最初の54台のうち37台が海外に納入され、同社のグローバル企業としての礎が築かれた。

「乳業用分離機は単なる製品ではありませんでした。それは一種の革命でした。乳業工場は生産を拡大し、廃棄物を価値へと転換し、しかも驚くほど少ないエネルギーでそれを実現できたのです。この原理は、現在も私たちが目指す“より資源を有効に活用する世界”への貢献を支えています」と、遠心分離機事業部プレジデントの Peter Nielsen は語る。

世界はいま、脱化石燃料の未来を切り開く技術、廃棄物を減らしながら新しい持続可能な食の選択肢を提供する食品システム、そして高齢化が進む社会で生活の質を向上させる医薬ソリューションを求めている。分離技術はその中心的役割を担っており、アルファ・ラバルの140年にわたる専門知識は、高速分離の次世代ソリューションの研究・開発に注がれている。

今回竣工したフレミングスベリのイノベーションセンターのオープニングイベントでは、来場者が最新の海運およびバイオ医薬領域のイノベーションを体験できる新ラボの見学ツアーが行われた。「イノベーションはアイデアだけでは実現しません。適切な人材、専門性、設備が必要です。私たちは革新に投資しており、この新たな拠点が新技術を市場へ届け、インテリジェントな分離技術がもたらす次の飛躍を可能にします」と Peter Nielsen は述べる。

オープニングには、アルファ・ラバル CEO 兼プレジデントの Tom Erixon と、スウェーデンの EU 担当大臣 Jessica Rosencrantz が出席し、正式にセンターを開所した。

本施設全体の面積は約20,000平方メートルで、そのうち8,000平方メートルが先進的なラボスペースとして割り当てられ、分離技術の科学的探究に特化している。また、アルファ・ラバルのバラスト水処理技術のための700m²のテスト・開発エリアも併設されている。この技術は Wallenius Water と共同で開発されたもので、スウェーデンが環境イノベーションを牽引する姿勢を示している。

「フレミングスベリに新たな拠点を構えることができ、大変嬉しく思います。この拡張は、社員、事業運営、そしてお客様にとって大きな前進であり、海運、エネルギー、食品・飲料、医薬向けの分離機開発を担うアルファ・ラバルの新たな中核拠点となります。将来的には、フレミングスベリをアルファ・ラバルの“医薬イノベーションセンター”として、あらゆる製品・ソリューションの開発を担う場所にしていきたいと考えています」と Peter Nielsen は続ける。

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オープニングイベントでスピーチする Tom Erixon(アルファ・ラバル CEO 兼プレジデント)

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フレミングスベリ イノベーションセンターのオープニングセレモニー

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Tom Erixon と Jessica Rosencrantz(スウェーデン EU 担当大臣)

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新ラボのガイドツアー。海運およびバイオ医薬の最新技術が紹介された。

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