Alfa Laval - Retrofit of tank cleaning machines guarantees the highest standard of brewery cleaning performance

醸造所での最高水準の洗浄性能を保証するタンク洗浄機の設備改善

今回紹介するヨーロッパの醸造所は、有名なビールブランドの大規模な製造契約を獲得しました。契約の締結に伴い、製造工程のさまざまな領域を最適化する必要が生じました。この改善プロセスには、既存の定置洗浄(CIP)方式の最適化も含まれていました。

更新日 2019-07-22
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醸造所の水平型醗酵タンクは、長年にわたって使用してきたものでした。既存のCIP方式を精査した結果、それまで使用してきた回転式スプレーヘッドに代えて回転式ジェットヘッド技術を導入することで、大幅な節約が可能になるだけでなく、運用ならびにビジネス上のメリットも大きいことが明らかになりました。具体的には、回転式ジェットヘッド技術への切り替えにより、非稼働時間を減らし、洗浄サイクルに要する時間を短縮し、CIP実効性能を最適化し、さらに水消費量を減らして、CIP薬剤の使用量も最小限にできるのです。

回転式ジェットヘッドの設備改善が可能にした、洗浄効率の最適化

醸造所は、アルファ・ラバルの代理店と、洗浄に関わる必要事項を話し合いました。その一つは、提案されていた効率性を高める洗浄ヘッド技術の設備改善を、一貫してシンプルかつ費用対効果の高いやり方で行うことでした。30基の水平型醗酵タンクの寸法ならびに既存の洗浄ヘッド装着接合部について検討した結果、どのようなレ設備改善作業を行うにせよ、非稼働時間さらに生産損失を最小限にするには、既存の装着接合部を活用しなくてはならないことは明白でした。この接合部は直径わずか4インチ(10 cm強)で、一般的な回転式ジェットヘッドへ更新を行うにはかなり小さいサイズでした。

この問題の解決策として選ばれたのが、アルファ・ラバルの包括的なタンク洗浄機ポートフォリオの一つである、高インパクトの回転式ジェットヘッドタンク洗浄装置、アルファ・ラバルGJ PF FTでした。アルファ・ラバルのGJ製品ラインアップのタンク洗浄機はすべて、小さなタンク注入口を想定し設計されています。したがってアルファ・ラバルGJ PF FTも、この醸造所の既存の4インチのタンク開口部に問題なく設置出来ます。

これに加えてアルファ・ラバルの代理店は、醸造所に対し、最適な構成を判断するためのアルファ・ラバルTRAXシミュレーション技術の利用を推奨しました。そのシミュレーションに基づき、それまでの6 m3/hの流量要件に適合するようにサイズ設定した、4ノズル型タンク洗浄装置が採用されました。

最適化を通じた、反復可能な最高クラスのCIP実効性能の実現

アルファ・ラバルは、タンク洗浄の3つの主要パラメーターである湿潤度、パターンメッシュ幅、そして洗浄ジェット速度を最適化することで、予備洗浄段階での必要な排水量を最小限にし、反復可能な最高クラスのCIP実効性能を保証することに成功しました。さらにアルファ・ラバルでは、予備洗浄中に酵母や残留物をすべて除去することにより、洗浄剤タンクの汚染を最小限にしました。

アルファ・ラバルGJ PF FT回転式ジェットヘッドは、圧力と流れの組み合わせによって、高インパクトな洗浄ジェット流を生み出し、さらにノズルが、垂直軸と水平軸の両方に360°の微細洗浄パターンで正確に回転します。この技術により、信頼性が高く反復可能な洗浄性能を保証します。最初に複数回の試験洗浄を行ったところ、設備改善の完了までは圧力の増加ができないため3barという低圧で試験したにも関わらず、洗浄性能が目覚ましく改善したことが明らかになりました。

迅速で容易な設備改善

アルファ・ラバルGJ PF FTは、100 mm開口部を含む醸造所の醗酵タンクの既存の開口部のほとんどに取り付けられるため、レトロフィット用として優れた選択肢と言えます。既存の上側差込型のノズル開口部を変更する必要もありませんでした。これにより、タンク変更作業を減らし、迅速で費用対効果の高いグレードアップが可能になりました。そして、醗酵タンク1基につき合計CIP流量12 m³/hの現行の運転条件に合わせて、高インパクトかつスリムな4ノズル型の回転式ジェットヘッドが構成されました。洗浄機の交換は、2~3週間で完了しました。醸造所は、この交換処理は既存の圧力を維持することを希望しました。満足のいく洗浄結果が3barの圧力でも得られましたが、この醸造所はその後、仕様で推奨される5barへと圧力を上げることを選びました。

非稼働時間の減少

回転式スプレーヘッド式のタンク洗浄機と比較すると、アルファ・ラバルGJ PF FTロータリージェットヘッドは、洗浄時間だけでなく、エネルギーや水や洗浄剤の使用量も減らします。そのためこの醸造所でも、機器のメンテナンスやタンクの洗浄に費やす時間を減らし、ビール生産の時間を増やせるようになりました。

メリット

  • 優れた信頼性
  • 低メンテナンス
  • 流体駆動
  • 衛生的設計
  • 最適な洗浄の実行
  • 高インパクトでの360°洗浄
  • 速い投資回収

製品品質の向上

タンクが非常にきれいに洗浄されるようになり、この醸造所では、新たな醗酵バッチの開始時にタンク内に不純物がないという自信を得ています。「醗酵タンクは、これまでになかったほどきれいになりました」と、醸造所の主任技師も述べています。酵母菌による汚染のリスクを回避し、品質の高いビールを作るには、タンクがきれいであることは絶対に重要です。このことは、醸造所の将来にとっても、有益な結果をもたらすと期待されます。