2026-07-08 Product News
アルファ・ラバル、ブラジルの27億ユーロ規模の革新的バイオリファイナリープロジェクト向けに前処理ソリューションを提供
アルファ・ラバルは、ブラジルで進められている革新的な持続可能な航空燃料(SAF)プロジェクトにおいて、前処理技術の供給企業として選定されました。このプロジェクトでは、水素化処理植物油(HVO:Hydrotreated Vegetable Oil)を原料としてSAFを生産します。
このプロジェクトは、農業生産、産業開発、そして精密技術を統合し、大豆油、動物性脂肪、使用済み食用油(UCO)といった従来の原料に加え、バイオ燃料原料として高い可能性を持つブラジル原産作物のマカウバ(macaúba)から先進的な再生可能燃料を生産するものです。
本プロジェクトは、ブラジル東部のバイーア州でAcelen Renewablesが推進しており、生産性向上の成果を取り入れながら、14万4,000ヘクタールの劣化農地を活用します。このうち20%は家族経営農家や小規模生産者とのパートナーシップに充てられる予定です。
このモデルは、生産活動を通じた土地再生、社会的包摂、そして脱炭素化を同時に実現することを目指しており、持続可能性と低炭素開発に関する世界的なベストプラクティスとも合致しています。
アルファ・ラバルは、世界をリードする技術力と専門知識を活かし、2年以上にわたりAcelen Renewablesとコンセプト開発の段階から協力を進めてきました。そして今回、この革新的な新施設向けにHVO(水素化処理植物油)の前処理設備を供給する総額1億200万ユーロの契約を締結しました。
アルファ・ラバル ラテンアメリカ地域プレジデントのFabio Munizは次のように述べています。
「今回の取り組みは、真のパートナーシップアプローチによって実現したものであり、その成果はすでに大きな価値を生み出しています。そして今後も、この画期的なプロジェクトの成功に大きく貢献すると確信しています。私たちはAcelen Renewablesとの強固な信頼関係を築き、信頼できるアドバイザーとして課題や要件を深く理解しながら、実績ある技術を活用した柔軟なモジュール式前処理ソリューションを共同で構築してきました。」
Acelen Renewablesとの協業は、ラテンアメリカにおけるエネルギー転換の重要な節目となるものです。アルファ・ラバルは、これらのモジュール式前処理ソリューションをブラジル国内で設計・製造することで、産業分野の脱炭素化とエネルギー効率向上を大規模に推進しています。
</pれには、使用済み食用油から固形物を除去する清澄化工程をはじめ、脱ガム工程や吸着工程、さらにプロセスの持続可能性と収益性を高める排水処理設備までが含まれます。
マカウバ油の処理技術は、デンマークにあるアルファ・ラバルの研究施設で検証済みです。供給される設備はブラジル国内で事前組立済みのモジュールとして製造され、その後バイーア州の施設へ輸送されて現地で組み立てられます。本契約には現地据付工事も含まれています。
2029年に稼働開始を予定しているこのバイオリファイナリーは、主力製品であるHVO由来の持続可能な航空燃料(SAF)を年間10億リットル生産する能力を備えます。このプロジェクトにより、ブラジルは航空および大型輸送向け持続可能燃料の世界有数の生産拠点の一つとなり、エネルギー安全保障の強化と、世界的な不確実性や危機に対応する強靭なエネルギー構成の構築に貢献することが期待されています。
Acelen RenewablesのCEOであるLuiz de Mendonça氏は次のように述べています。
「当社のバイオリファイナリーは、農業、産業技術、そして持続可能性を統合し、再生可能燃料生産の新たな基準を確立することを目指しています。アルファ・ラバルは世界トップクラスの専門知識と技術を有しており、グローバルな視点を持つ本プロジェクトに大きく貢献してくれるでしょう。そしてブラジルを低炭素燃料の主要生産国の一つへと押し上げる原動力になると期待しています。」
Acelen Renewablesは、このプロジェクト全体で8万5,000人の直接・間接雇用を創出し、経済効果は350億ユーロに達すると見込んでいます。また、「Valoriza Program」を通じて社会的包摂も推進しており、マカウバ栽培地の20%にあたる約2万8,800ヘクタールを家族経営農家や小規模生産者との提携に活用することで、地域の所得向上と経済発展を後押しします。
マカウバは、1ヘクタールあたりの油収量が大豆の約7倍に達するほか、食料需要と競合しない点でも優れています。また、劣化した土地でも栽培可能であり、土壌の保湿性向上や浸食抑制を通じて土地の質そのものを改善できることから、より持続可能な原料として注目されています。
Acelen Renewablesについて
Acelen Renewablesは、Mubadala Capitalの再生可能エネルギー事業会社として設立され、世界的なエネルギー転換への積極的な貢献を目指しています。Mataripe製油所を運営するAcelenとは独立した事業体として、農業分野のイノベーション、産業技術、そしてモビリティおよび航空分野の脱炭素化を組み合わせた、ブラジルにおける再生可能燃料生産の統合エコシステムを構築しています。
www.acelenrenovaveis.com.br/about-us/
■ アルファ・ラバルについて
今ある資源を最大限に活用する能力が、これまで以上に求められています。アルファ・ラバルは、お客様と共に社会を支える産業を革新し、持続的なポジティブな影響を創り出しています。私たちは、何十億もの人々が必要とするエネルギー、食料、そして衛生的な水を供給するために全力でサポートしています。そして同時に、グローバルな貿易の基盤である海事業界の脱炭素化にも取り組んでいます。
アルファ・ラバルは、お客様が資源本来の可能性を引き出すための先進的な技術とソリューションを開発しています。お客様のビジネスにさらに競争力がつくことで、持続可能な世界の実現に一歩近づいていきます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化や責任ある成長の実現を通じて、お客様がビジネス目標や持続可能性の目標を達成できるようサポートすることに全力を尽くしています。お客様と共に、私たちはポジティブな影響を先駆けて創り続けます。
アルファ・ラバルは140年前に創業し、約100カ国に販売拠点を置き、23,670人以上の社員を擁しています。ナスダック・ストックホルムに上場しており、2025年の年間売上高は696億SEK(66億EUR)でした。
■日本におけるニュース問合せ窓口
マーケティング部 部長
粟野寛隆
E-mail: Japan.Marketing@alfalaval.com
タグ
全て