2026-03-26 Product News
AR(拡張現実)対応リモートサポートを拡大し、海上での船舶性能とコンプライアンスを強化
接続性とAR(拡張現実)技術の進化を活用し、アルファ・ラバルはリモートサービスの強化を進めています。これにより、乗組員は航行中の船上からリアルタイムでトラブルシューティングを行い、コンプライアンスを維持しながら、機器性能の最適化を図れるようになります。 船主や船舶管理会社との協業による実証試験で得た成果をもとに、同社はスケーラブルなリモートサポートソリューションの開発を進めています。この仕組みは専門家への継続的なアクセスを乗組員に提供し、稼働率の向上や効率化、安全性の強化に加えて、海上での脱炭素化にも貢献していきます。
リアルタイムの技術的専門知識への需要に応える
海運業界では、代替燃料や先進的な省エネ技術の採用が加速しており、船内システムがより複雑化しています。その結果、現場で即座に専門的な助言を得る必要性が高まっています。規制の変化やコンプライアンスの重要性が増すなか、乗組員が運用上および規制上の課題を迅速に乗り越えるには素早いサポートが欠かせません。機関室での安定した接続環境と、すでに確立されているリモートサポート基盤が組み合わさることで、乗組員をより迅速な意思決定と安全な運用へ導く新たな可能性が生まれています。
「業界が新技術へ移行し、リモートコミュニケーションツールの進化が急速に進む今こそ、リアルタイムのサポートサービスにリモート接続を取り入れる絶好のタイミングです」とアルファ・ラバルのVice President、Head of Vessel OperationsであるJesper Bomanは述べています。「次世代サービス基盤への投資を通じて、デジタル対応のサポート範囲を拡大しています。陸上の技術専門家と船上の乗組員を直接つなぐことで、乗組員が新しく複雑な機器を自信を持って運用できる環境を整えていきます。」
リモートARガイダンスは、機器のダウンタイムを最小限に抑え、運用効率を高め、安全性の向上にも寄与します。出張対応の削減によりコストと排出量も抑えられ、効率的でコンプライアンスを満たす信頼性の高い船舶運航を支援します。
接続された機器から「つながる機関室」へ
アルファ・ラバルは長年にわたり、バラスト水処理システム(BWMS)、燃料・潤滑油用分離機、油水分離システムなどの主要機器にゲートウェイを搭載し、データに基づくトラブルシューティングや性能向上、規制遵守の確保に取り組んできました。
しかし近年まで、外洋を航行する船舶では安定した深海通信が難しく、これらの機能を十分に生かしきれない状況が続いていました。現在では、衛星通信や船内ネットワーク技術の改善により、海上での信頼性の高い接続が大幅に現実的なものとなっています。
アルファ・ラバルはMaersk、Anglo-Eastern、Everllence PrimeServと協働し、船内ネットワークを機関室へ拡張することで、重要機器のリアルタイム監視およびリモートサポートが可能になるかを検証しました。フィールド試験では、トラブルシューティング、乗組員トレーニング、運用ガイダンス、製品評価など複数のユースケースを確認しています。また、主要な機関室機器をオンライン化するために必要なハードウェア投資が最小限であることも確認され、スケーラブルなリモートサービスに向けた現実的な基盤が整いました。
「多様なユースケースにわたる広範なフィールドテストを実施し、パートナーとの共同プロジェクトによって、船上でのARサポートの有効性が明確に検証されました」と、アルファ・ラバルMarine Solutions事業部 SVP Technology DevelopmentのSøren Helmuth Jensenは述べています。「これらの試験により、サポートチームはあらゆる陸上拠点から乗組員や顧客とリモートで連携でき、課題の迅速な解決につながるだけでなく、関係者全員にとって貴重な知見が得られました。」
トラブルシューティングから、コンプライアンスと性能サポートへ
リモートガイダンスの第一歩は、接続された機器とAR(拡張現実)を組み合わせ、リモートによるトラブルシューティングと乗組員支援を強化することにあります。リモート専門家が乗組員と同じ視点で状況を確認できるようになれば、機器の問題をより迅速かつ効率的に解決できます。
「ARガイダンスを使用することで、リモートの専門家は乗組員が見ているものを正確に共有でき、複雑な作業も一つひとつ案内できます。すでに、ボイラー緊急運転、分離機の手動排出、淡水製造装置(FWG)の状態確認、メタノール燃料供給システムのトラブルシューティングなど、実際の船上案件でARサポートを活用しています」とSørenは述べています。
アルファ・ラバルの目標は、トラブルシューティングにとどまりません。リモートサービスを予防的なコンプライアンス支援や性能モニタリングへと拡大することを目指しています。次のマイルストーンはPureBallastであり、まもなくリリース予定の新しいCompliance Monitoring Packageが第一歩となります。これは、より幅広い機器ポートフォリオにおいて、リアルタイムリモートによるコンプライアンスおよび性能サポートをスケール化する重要な進展になります。
Alfa Laval AR Remote Troubleshootingの詳細はこちら: Alfa Laval 24/7 Service & Support | Alfa Laval
アルファ・ラバルの環境技術および持続可能な海運への取り組みについてはこちら: www.alfalaval.com/marine
Editor's notes
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今ある資源を最大限に活用する能力が、これまで以上に求められています。アルファ・ラバルは、お客様と共に社会を支える産業を革新し、持続的なポジティブな影響を創り出しています。私たちは、何十億もの人々が必要とするエネルギー、食料、そして衛生的な水を供給するために全力でサポートしています。そして同時に、グローバルな貿易の基盤である海事業界の脱炭素化にも取り組んでいます。
アルファ・ラバルは、お客様が資源本来の可能性を引き出すための先進的な技術とソリューションを開発しています。お客様のビジネスにさらに競争力がつくことで、持続可能な世界の実現に一歩近づいていきます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化や責任ある成長の実現を通じて、お客様がビジネス目標や持続可能性の目標を達成できるようサポートすることに全力を尽くしています。お客様と共に、私たちはポジティブな影響を先駆けて創り続けます。
アルファ・ラバルは140年前に創業し、約100カ国に販売拠点を置き、22,300人以上の社員を擁しています。2024年の年間売上高は669億SEK(58億EUR)で、ナスダック・ストックホルムに上場しています。
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Helena Sannicolo
アルファ・ラバル マリン・ディーゼル事業本部 マーケティングコミュニケーション担当副社長お問合せ
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