2026-09-03 Product News
アルファ・ラバル、次世代排ガス蒸気ボイラー「Hukka-5」を発表 クルーズ船における船上エネルギー効率のさらなる向上を実現
アルファ・ラバルはSMM 2026において、クルーズ船および旅客フェリー向けの次世代排ガス蒸気ボイラー「Hukka-5」を発表します。本製品は、廃熱回収性能の向上を目的に開発された革新的なソリューションです。 Hukka-5は、従来にない逆配置型の自然循環(下向き循環)設計を採用しており、設置スペースを最小限に抑えながら、排ガスに含まれる廃熱を効率的に回収できます。回収した熱エネルギーを再利用することで、燃料消費量とCO₂排出量の大幅な削減に貢献し、環境目標の達成と運航効率の向上を同時に実現します。
クルーズ船や旅客フェリーでは、エネルギー効率の向上に向けて、船内ですでに利用可能なエネルギーをより有効に活用することが、ますます重要になっています。Hukka-5は、コンパクトなボイラー構成で排ガスからより多くの廃熱を回収できるため、船内エネルギーをより効率的に活用できます。この新しいボイラーは、プロジェクト向けにすぐに注文可能です。
先進的な自然循環によるエネルギー効率の向上
自然循環は、クルーズ船向け排ガス蒸気ボイラーにおける業界標準となっています。物理原理を利用してボイラーユニット内に水を循環させるため、循環ポンプが不要になります。アルファ・ラバルはHukka-5によってこの技術をさらに発展させ、下降型自然循環を導入しました。
この設計により、船のファンネル内の限られたスペースでも向流条件を実現できます。その結果、排ガスボイラー(EGB)の設置面積を最小限に抑えられます。また、代替燃料の使用時など、排ガス温度が変動する場合でも、蒸発回路における流動不安定性のリスクを低減します。
Hukka-5は、4ストロークエンジンを搭載する船舶、特にクルーズ船や旅客フェリーのように入港回数が多い船舶向けに、最適な運用性能、安全性の向上、高度なエネルギー効率を実現する廃熱回収ソリューションです。
「当社の最先端の廃熱回収(WHR)ボイラーであるAalborg XWiは、クルーズ船向け自然循環の標準を確立しました。廃熱回収のさらなる向上が求められるなか、今回Hukka-5を導入し、エネルギー効率を次の段階へ引き上げます。クルーズ船では1平方メートルのスペースも重要です。新しい革新的な反転型自然循環設計により、設置面積を増やすことなく、より多くの廃熱を回収できます」と、アルファ・ラバル Power, Offshore & CruiseビジネスラインのBD & Sales担当ゼネラルマネージャーであるマッティ・タカスオは述べています。
Hukka-5は、Hukka-8とともに、「Hukka」排ガス蒸気ボイラー製品群を構成しています。この製品群は、メタノールや水素を含む、あらゆる燃料で稼働するエンジンおよびガスタービンに対応しています。
効率的な熱生成を実現する、革新的なモジュール設計と最適な構成
Hukka-5は、クルーズ船や旅客フェリーの運用ニーズに柔軟に対応できるよう設計されています。追加の圧力容器や補助ボイラー・燃焼ボイラーを必要とせず、電気式蒸気生成システムをスムーズに統合できます。これにより、陸上電源を利用できる停泊中でも、効率的に蒸気を生成できます。さらに、ボイラーのモジュール設計により、設置環境に応じた構成が可能です。オプションの凝縮式コールドエンド設計を備えた、選択可能な多段階廃熱回収ソリューションにも対応し、設置システム全体のエネルギー効率をさらに高めます。
モジュール方式は、エネルギー削減効果に加えて、コスト削減や納期短縮、建造時における単位当たりのカーボンフットプリント低減にもつながります。Hukka-5には、標準仕様として垂直型スチームドラムを搭載しています。これにより、船舶の向きに関する設置要件に左右されず、最適なレイアウト設計が可能になります。
廃熱回収を最大化し、環境負荷を低減
Hukka-5は、排ガスに含まれる廃熱を回収・再利用することで、クルーズ船やフェリーのエネルギー利用効率を最大化し、環境負荷を低減します。先進的な設計により、排ガスからより多くのエネルギーを回収できるため、追加燃料の使用量を抑え、CO₂排出量全体を削減できます。
これにより、厳格化が進む海事規制への対応を支援するとともに、運航事業者のサステナビリティ目標の達成や運用コストの削減にも貢献します。アルファ・ラバルはHukka-5を通じて、海事業界におけるエネルギー効率と環境性能の向上に向けたイノベーションを推進していきます。
廃熱回収における豊富な実績
アルファ・ラバルは、長年にわたる経験とグローバルな事業基盤を有し、海事、オフショア、陸上発電所向けの排ガス蒸気ボイラーシステムにおける信頼されるリーダーです。2000年以降、クルーズ船および旅客フェリー向けに1,300件を超える廃熱回収ボイラーの設置を完了し、100カ国以上で数百件の陸上プロジェクトも手掛けてきました。これらのシステムによって、現在では年間1,000万トンを超えるCO₂排出量を削減しています。これは、世界中のお客様に提供してきたアルファ・ラバルの実証済みで信頼性の高い、持続可能な技術を示すものです。
Hukka-5の詳細については、こちらをご覧ください:Hukka-5 | Alfa Laval
クルーズ船向けWHRの詳細については、こちらをご覧ください:クルーズ船向け廃熱回収 | Alfa Laval
アルファ・ラバルの海事ソリューションの詳細については、www.alfalaval.com/marineをご覧ください。
■ アルファ・ラバルについて
今ある資源を最大限に活用する能力が、これまで以上に求められています。アルファ・ラバルは、お客様と共に社会を支える産業を革新し、持続的なポジティブな影響を創り出しています。私たちは、何十億もの人々が必要とするエネルギー、食料、そして衛生的な水を供給するために全力でサポートしています。そして同時に、グローバルな貿易の基盤である海事業界の脱炭素化にも取り組んでいます。
アルファ・ラバルは、お客様が資源本来の可能性を引き出すための先進的な技術とソリューションを開発しています。お客様のビジネスにさらに競争力がつくことで、持続可能な世界の実現に一歩近づいていきます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化や責任ある成長の実現を通じて、お客様がビジネス目標や持続可能性の目標を達成できるようサポートすることに全力を尽くしています。お客様と共に、私たちはポジティブな影響を先駆けて創り続けます。
アルファ・ラバルは140年前に創業し、約100カ国に販売拠点を置き、23,670人以上の社員を擁しています。ナスダック・ストックホルムに上場しており、2025年の年間売上高は696億SEK(66億EUR)でした。
https://www.alfalaval.jp/
■ Power, Offshore & Cruiseビジネスライン(Alfa Laval Aalborg Oy)について
Power, Offshore & Cruiseビジネスライン(Alfa Laval Aalborg Oy)は、アルファ・ラバルのOcean部門に属するフィンランド法人です。世界中のクルーズ船やフェリー、発電所、プロセス産業、オフショア用途向けに、廃熱回収ボイラーシステムおよび燃焼ボイラーを設計・供給しています。同部門の革新的なソリューションは、世界各地のお客様のエネルギー効率向上、排出量削減、燃料コスト削減に貢献しています。数千件におよぶ燃焼ボイラーおよび廃熱回収ボイラーを世界中に供給してきた豊富なノウハウと数十年にわたる経験を有し、特にコンバインドサイクル発電システムに注力しています。同部門は、フィンランドのラウマおよびシンガポールの2拠点を中心に事業を展開しています。その起源は、1964年にフィンランドのウーシカウプンキで設立され、船舶用ボイラーを供給していた事業にあります。同事業は1997年にAalborg Industriesに買収され、その後、2011年にアルファ・ラバルがAalborg Industriesを買収しました。
お問合せ
Matti Takasuo
General Manager for Business Development and Global Sales, PU GP, Power, Offshore and Cruiseお問合せ
Helena Sannicolo
アルファ・ラバル マリン・ディーゼル事業本部 マーケティングコミュニケーション担当副社長お問合せ
粟野寛隆
マーケティング部 マネージャー日本における本件問合せ先
03-5462-2442
Japan.Marketing@alfalaval.com
https://www.alfalaval.jp/contact-us/general-inquiries/