デンマークとノースカロライナのパートナーが舵を取る、新たな大西洋横断バイオソリューション・イニシアチブが始動

国連総会およびClimate Week NYCの開催を背景に、アルファ・ラバルは、デンマークのTechnical Instituteと米国ノースカロライナ州立大学との間で締結された覚書（MOU）を支持しました。この覚書は、世界で最も強力なイノベーション・エコシステムの2つを結びつけ、食品分野におけるバイオソリューションの開発を推進することを目的としています。

この国際的なイノベーションへの取り組みを基盤に、協力関係は合意から行動へと迅速に移行しました。わずか2週間後の2025年10月8日、アルファ・ラバルは、米国ノースカロライナ州のバイオソリューション・イノベーション・エコシステムのメンバーをデンマーク・コペンハーゲン近郊のアルファ・ラバル拠点に迎え、協定に基づく取り組みを開始しました。20名以上の訪問団は、学術関係者と州の意思決定者で構成され、1週間デンマークに滞在し、同じ志を持つ組織や政府関係者と交流しました。

この協定は、世界で最もダイナミックなバイオソリューション拠点であるデンマークとノースカロライナを結び付け、バイオプロセシングの可能性を最大限に引き出す重要な節目となります。目標は、非感染性疾患の抑制、環境負荷の低減、そして栄養価・風味・魅力を高めることで栄養不良に対応できる、健康的で機能性の高い食品を開発することです。

この協力関係は、アルファ・ラバルがコペンハーゲンに新たな「Food Application & Innovation Centre」を設立するという発表に続くものです。このセンターは、食品メーカーが新しい食品を開発し、環境への影響を最小限に抑えながら、成長する世界人口に対応するために産業規模での生産に拡大することを支援します。

「バイオプロセシングは、何千年も食品製造に使われてきた発酵技術を基盤としています」と、アルファ・ラバルのFood & Water事業部で戦略的事業開発マネージャーを務めるヨハン・アグレルは述べています。「現在、精密発酵やバイオマス発酵により、食品原料としてのタンパク質を、気候への影響を劇的に減らしながら生産できる新たなレベルに進化させています。」

このイニシアチブの目的は、バイオプロセシングと生産方法の開発です。アルファ・ラバルは、食品・水事業のグローバル本社をコペンハーゲンに構え、米国には1878年以来拠点を持っています。同社は現在、他のデンマーク企業や学術機関と共に、この取り組みに積極的に参加し、志を同じくする企業、学術機関、政策立案者との協力を促進しています。

「基本的な考え方は、2つの強力なエコシステムを結び付けることです。デンマークは、農業、植物由来食品ソリューション、バイオテクノロジーとの強い結び付きにより、グリーントランジションの先駆者です。一方、ノースカロライナは米国におけるバイオテクノロジーの主要拠点です」とヨハン・アグレルは語ります。「アルファ・ラバルは、デンマークのグリーンソリューションへの取り組みに参加できることを誇りに思っており、この協力関係が順調なスタートを切ったことを嬉しく思います。」

「この理念は、DTIとNCSUの協力関係と完全に一致しており、私たちが何を達成できるのか、そしてすでに達成したことを紹介できたことを嬉しく思います」とヨハンは述べています。「食料安全保障を実現するための大きな課題に対する解決策を見つけるには、皆で協力する必要があります。この取り組みは、その実現に向けた正しい方向への一歩です。」

「デンマークのエコシステムは、この分野で優れた取り組みを行っている好例です。ノースカロライナの新しいパートナーと共に、私たちは本当に大きな前進ができると確信しています。」