2025-11-18

産業界がCOP30の成果に与える影響

気候変動対策と適応のビジネスケースは、もはや理論ではありません。すでに現実となり、実証され、そして緊急性を増しています。産業界全体で官民パートナーシップが形成され、勢いが加速しています。

政府関係者やEU加盟国の閣僚は、産業界に対して積極的な発信と解決策の共有、そして「すでにスケール可能で導入可能な技術が存在する」ことを示すよう呼びかけている。目的は、変革を加速させるために必要な投資を解き放つことにある。

アルファ・ラバルは、この課題に対して「いま利用可能で、費用対効果が高く、スケールできる」ソリューションを政策立案者へつなぐ役割を担っている。100か国以上で事業を展開する当社は、地方、地域、国際レベルで政策決定者、行政、業界団体と対話を行い、産業界の知見と視点を共有することで効果的な気候戦略の形成に貢献している。

COP30へ産業界の視点を届ける

2025年11月10~21日にブラジル・ベレンで開催される第30回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)において、アルファ・ラバルは次の10年の気候アクションを左右する議論に影響を与えるグローバル企業コミュニティの一員として参画した。

当社は、Sustainable Business COP(SBCOP)の「Energy Transition Working Group」と「Sustainable Cities Working Group」を通じ、世界規模で公平なエネルギー転換を支える政策提言に貢献している。

アルファ・ラバルの代表団である Anna Celsing と Anna Hall は、産業界の現場の声を確実に届けた。Energy Transition Working Group は、エネルギー効率改善の倍増、再生可能エネルギーの3倍化、低炭素燃料の推進を提言。Sustainable Cities Working Group は、都市が持つイノベーション・投資・実装の力を活かして移行を加速することに重点を置いた。これらの優先事項は、すでにCOP30の交渉アジェンダに組み込まれている。

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またアルファ・ラバルは、Anna Celsing が International Chamber of Commerce(ICC)・Global Energy and Environment Commission の副議長を務めることを通じ、ICC のCOP準備にも深く関与している。ICC は世界の企業を代表して、COP30成功のための4つの主要事項*をまとめた。

  • 1.5℃目標に整合した野心的な国家気候計画の再コミットメント──実効性のある投資を促すため、企業との協働で策定する必要がある。
  • 気候ファイナンスの解放──金融ルールの改革と、特に新興国市場で民間投資を拡大する明確なロードマップの構築。
  • 適応策の統合──COP30で適応を中心テーマに据え、民間によるレジリエンス投資をさらに後押しする。
  • カーボン市場の強化──高い信頼性を持つカーボン市場(Article 6)の統治と透明性を高め、気候ソリューションに向けた資金とイノベーションの動員を支える。

COP30での当社の取り組みはこちら

出典: About COP30 - SBCOP - Sistema Indústria、 * ICC and UNFCCC Business Group call on climate ministers ahead of COP30

写真:COP30期間中、We Don't Have Time のライブ配信に出演する Anna Celsing、2025年11月10日のCOP30開会式(ベレン)─ 撮影:Ueslei Marcelino / COP30

 

日本におけるニュース問合せ窓口

粟野寛隆

マーケティング&コミュニケーション部 マネージャー

アルファ・ラバル株式会社

https://www.alfalaval.jp/contact-us/general-inquiries/

 

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