Sonihull: 超音波テクノロジーによる包括的舶用防汚ソリューション

ULTRASONIC BIOFOULING CONTROL

摩擦抵抗を極小化へ
超音波テクノロジーが実現する、高効率・低燃費運航

アルファ・ラバルの「Sonihull(ソニハル)」は、船体・プロペラ・冷却機器への海洋生物付着を高精度な音響パルスで未然に防止。
推進抵抗を最小化して燃料消費とCII格付けを最適化し、入渠清掃工数やOPEX負担をドック入り不要で大幅に低減します。

Alfa Laval Sonihull Xtreme
0 %
殺生物剤・化学薬品排出ゼロ
(海洋環境・規制完全適合)
最大 3 %
プロペラ適用時の燃料消費削減
(IMO/GEF/UNDP検証)
0 日
ドック入り不要で即時導入
(船体貫通なしの簡単施工)
約 4 ヶ月
燃料削減による迅速な投資回収
(大型商船実証データ)
WHY SONIHULL

海運業界がSonihullを選ぶ3つの決定打

世界中の商船・作業船数千隻で稼働実績を誇るSonihull。従来の防汚塗料や手作業・定置洗浄(CIP)の課題を根本から解決します。

 

燃料節約&CII格付け向上

船体やプロペラへの生物付着は摩擦抵抗を劇的に増大させます。Sonihullは表面を常に清浄に保ち、余分な燃料消費を抑制。プロペラへの適用で5年間最大3%の燃費改善、さらに冷却効率維持によりエンジン負荷を低減しCII(炭素強度指標)向上に直結します。

  • 推進抵抗の増加を根本から防止
  • 熱交換器の熱効率低下を防ぎ燃料を節約
  • 環境負荷指標(CII / EEXI)のスコア改善
 

清掃間隔延長&保守費の大幅削減

バイオフィルムの形成を未然に防ぐため、高コストな潜水清掃や定置洗浄(CIP)、プロペラ研磨の間隔を数ヶ月から数年単位へと飛躍的に延長します。高価な外部電流防食(ICAF)アノードの交換も不要となり、CAPEXとOPEXの双方を削減します。

  • 潜水清掃や計画外入渠のコストを削減
  • 消耗品アノード交換が一切不要
  • 手作業による機器メンテナンス工数を最小化
 

IMO規制適合&生態系保護

世界各地の港湾で厳格化するバイオファウリング規制。殺生物剤(バイオサイド)やマイクロプラスチック、有害重金属を海中に一切放出しません。船体やシーチェストを介した外来種の移動・拡散リスクも遮断し、グローバル寄港時のトラブルを未然に防ぎます。

  • 化学物質・重金属の水中溶出ゼロ
  • IMOバイオファウリングガイドラインに準拠
  • 寄港拒否や環境罰金リスクの回避
HOW IT WORKS

非慣性キャビテーションによる
穏やかで持続的な防汚メカニズム

Sonihullは特定の超音波周波数をパルス送信し、母材表面に微細な圧力変動を発生させます。これにより「非慣性キャビテーション(微小気泡の発生と収縮)」が起き、生物付着の起点となるバイオフィルムを初期段階で断ち切ります。

1

超音波音響パルスの伝達

内側に設置したトランスデューサーから、素材特性に最適化された超音波パルスが金属表面全体へ効率的に伝達されます。

2

バイオフィルム形成の阻止

表面に発生する微細な圧力振動が単細胞生物や藻類の定着を阻止。食物連鎖の第一歩を断ち、大型生物が付着できない環境を作ります。

3

母材・計装機器への影響ゼロ

衝撃波(ショックウェーブ)を伴わない低エネルギー処理のため、母材のエロージョン(侵食)やピッティングは一切ありません。乗組員には無音で、ソナーや船舶計装機器への電磁干渉(EMI)もありません。

▲ 超音波パルスが水中表面のバイオフィルム形成を阻害するメカニズム(動画再生:1分45秒)

APPLICATION AREAS

船内外のあらゆる海水接触部を包括保護

船体外面だけでなく、内部の冷却配管や熱交換器まで。海水が接するすべての重要部位に柔軟に適用可能です。

Sonihull application - Hull
HULL & STRUCTURES

船体外板

船体への藻類・フジツボの付着を防止。流体力学的な推進抵抗を抑え、防汚塗料の有効期間を大幅に延伸。入港時の船体清浄度基準をスムーズにクリアします。

Sonihull application - Propulsion
PROPULSION SYSTEMS

推進システム(プロペラ・スラスター)

プロペラ、バウスラスター、ウォータージェットを保護。高価なプロペラ特殊コーティングを不要化し、5年間で最大3%の燃料節約を実現します。

Sonihull application - Sea Chest
SEA CHESTS

シーチェスト(海水吸入口)

海水取入口の閉塞を防ぎ、安定した冷却水量を常時確保。高価な外部電流アノード(ICAF)の代替としてCAPEX・OPEXの双方を削減します。

Sonihull application - Coolers
COOLERS & HEAT EXCHANGERS

クーラー・淡水製造装置

ボックスクーラー、プレート式熱交換器、シェル&チューブクーラーの熱交換効率を維持。化学薬品洗浄の頻度を激減させます。

Sonihull application - Strainers and Pipes
STRAINERS & PIPEWORK

ストレーナー&海水配管系

目詰まりしやすいストレーナーや手作業での清掃が困難な複雑な配管内部を保護。冷却水系統の流量低下と主機オーバーヒートを防止します。

Sonihull application - Marine Infestation Prevention
TANKS & SEA RESERVOIRS

海水タンク・各種貯水部

バラストタンクや各種海水貯留部のバイオファウリングを抑制。定期検査時の清掃負担を軽減し、設備の長寿命化を支援します。

PROVEN TRACK RECORD

世界中の商船で実証された圧倒的パフォーマンス

アルファ・ラバル公式グローバル実証データより。実運航下での厳格な並行比較テストにおいて、Sonihullは劇的な防汚効果と燃費改善を証明しています。

コンテナ船実証(トルコ)

1,600 TEUコンテナ船:
冷却性能を2倍に維持

同一船舶でSonihull搭載クーラーと非搭載クーラーを8ヶ月間並行運転比較。搭載側は生物付着がほぼ皆無で、冷却温度低下幅が「4℃低下 vs 2℃低下」と冷却能力を2倍高く維持しました。

4 ℃ 冷却効果維持
非搭載機の2℃に対し、大幅な熱交換効率維持を実証
旅客フェリー(トルコ)

就航10年のフェリー:
オーバーヒート問題を根治

シーチェストとボックスクーラーのファウリングにより度重なる計画外入渠に悩まされていた旅客船に導入。18ヶ月後の検査でも付着はゼロで、オーバーヒートトラブルが完全解消しました。

18ヶ月間 付着ゼロ
計画外ドック入り・清掃コストを完全に排除
大型原油タンカー(ギリシャ)

VLCC:
わずか4ヶ月で全投資を回収

プロペラ研磨後半年で1.5%悪化していた燃料消費に着目し、スターンチューブにSonihullを導入。プロペラの清掃間隔を大幅延長し燃費を安定化。燃料節約分のみで4ヶ月で元を取りました。

わずか 4 ヶ月
燃料削減効果だけでシステム導入費用を全額回収
プロペラ・推進翼の実写比較
未保護のプロペラ 未保護(付着あり)
Sonihull保護のプロペラ Sonihull保護
フジツボや硬質付着物が皆無。清浄な翼表面が保たれ、設計通りの流体効率を発揮。
ボックスクーラーの実写比較
未保護のボックスクーラー 未保護(付着あり)
Sonihull保護のボックスクーラー Sonihull保護
熱交換チューブ表面にファウリングが一切なく、高い熱伝導率と冷却性能を維持。
シーチェスト格子の実写比較
未保護のシーチェスト 未保護(閉塞あり)
Sonihull保護のシーチェスト Sonihull保護
吸込口の格子の目詰まりを完全防止。十分な冷却水流入量を常時キープ。
保護対象部位 従来の運用(未保護 / 塗料のみ) Sonihull 導入後
プロペラ・推進翼 フジツボや藻の付着で推進抵抗が増大。半年に1度の研磨や高価なコーティングが必要。 表面の流体力学特性を常時維持。清掃間隔を数年に延長し、最大3%の燃料節約を実現。
ボックスクーラー / 熱交換器 生物付着による熱伝導率低下で主機オーバーヒートが発生。定置洗浄(CIP)の頻発。 伝熱管束への生物付着を完全に抑止。設計通りの高い熱交換性能を保ち、CIP頻度を激減。
シーチェスト格子部 格子が生物で閉塞し海水吸水量が低下。ICAF電極アノードの定期的交換コストが発生。 格子の目詰まりを防ぎ海水流量を確保。消耗品アノード不要でランニングコストを大幅カット。
公式製品実証リソース: 本セクションの実証数値および比較写真は、アルファ・ラバル公式の船舶実証レポート(Performance protected by Sonihull)に基づいています。
ROI SIMULATOR

燃料削減&投資回収シミュレーター

所有・管理船舶の運航データをスライダーで動かすだけで、Sonihull導入による年間燃料節約額の目安を試算できます。

ESTIMATED ANNUAL FUEL SAVINGS
$91,000

年間燃料節約量:約 140 トン
年間CO₂削減量:約 435 トン
※ 燃料削減率はアルファ・ラバル公式実証レポート(プロペラ・クーラー保護による燃費改善1.5%〜3.0%)に基づく標準試算値です。
※ CO₂削減量はIMO(国際海事機関)MEPCガイドラインのVLSFO排出原単位(3.1144 t-CO₂/t-fuel)に基づき算出。
※ 試算値はシミュレーション上の概算です。船種・航路・対象機器(プロペラ・クーラー・シーチェスト等)に応じた詳細なカスタム試算は専門エンジニアまでお気軽にお問い合わせください。

SYSTEM & INSTALLATION

ドック入り不要。あらゆる船型に対応するラインナップ

船体貫通部(Through-hull fittings)が不要なため、就航中や通常停泊中にレトロフィットが可能。
小型船から超大型船まで、保護面積に合わせて最適なモジュールを選択いただけます。

Sonihull 02

2 トランスデューサー
中小型作業船、タグボート、プレジャーボートの船体や単一クーラーに最適

Sonihull 04

4 トランスデューサー
沿海フェリー、漁船、中型商船の推進器・シーチェスト・配管保護に最適

Sonihull 06

6 トランスデューサー
内航貨物船、オフショア支援船の複数機器および船首船尾の一括保護に

非侵襲的な設置(Non-Invasive Installation)の特徴

ドック入り不要(No Dry Docking)

船体内側からのマウントリング取り付けのため、乾ドック入渠を待たずに港湾停泊中のわずかな時間で施工可能です。

船体貫通なし(No Through-Hull Penetration)

外板に穴を開けないため、船体強度の低下や水漏れリスクがなく、船級協会手続きも極めてスムーズです。

多彩なアダプター対応

海洋グレードアルミニウム/ステンレスリング、35mm径以上の配管用ユニバーサルアダプター、狭小スペース用オフセットアダプターを完備。

FAQ

よくあるご質問

導入検討時に多くいただくご質問とその回答をまとめました。

全くありません。Sonihullが採用する「非慣性キャビテーション」は低エネルギーの音響パルスであり、強力な衝撃波を伴わないため、金属や樹脂の表面を傷つけたりエロージョン・ピッティングを引き起こすリスクはありません。
影響はありません。Sonihullは厳格な電磁両立性(EMC)基準をクリアしており、電磁干渉(EMI)ノイズが極めて低く設計されています。音波探知機(ソナー)やレーダー、通信・電子計装機器の正常な動作を妨げません。また、人間の可聴域外であるため乗組員の居住性にも影響しません。
はい、優れた相乗効果を発揮します。防汚塗料の有効成分の消費や剥離を抑え、塗膜の寿命を大幅に延ばすことができます。また、プロペラなどの研磨・再コーティング頻度を抑えることができるため、塗料コスト自体の削減にも繋がります。
はい、むしろ停泊中に最大の真価を発揮します。航行時の水流がない停泊・係留時は最も生物が付着しやすい状態ですが、Sonihullは24時間365日微小振動を発生し続けるため、長期間の係留中であってもバイオフィルムの付着を完全に防ぎ続けます。
船体貫通工事が不要なため、通常数日以内の通常停泊期間中に施工完了できます。運航スケジュールに合わせた柔軟な施工計画が可能です。
SUPPORT NETWORK & 24/7 SERVICE

国内の即応体制 & 世界主要港湾を結ぶ24/7サポート

航行を止めない、ダウンタイムを最小化する。
日本全国の造船・海運集積地を網羅するサービス拠点と、世界100カ国以上のグローバルネットワークがお客様の安定運航を24時間365日支え続けます。

24 / 7
Support GLOBAL ON-CALL NETWORK

世界中どこでも、24時間365日
アルファ・ラバル マリンサービス

外航船が世界のどの海域、どのタイムゾーンを航行していても、アルファ・ラバルのグローバルマリンサービスは常に稼働しています。世界各国の主要国際港湾(シンガポール、ロッテルダム、上海、ヒューストン、ドバイ等)に配置された熟練フィールドサービスエンジニア(FSE)が、緊急訪船やドック対応、機器診断を迅速に実施します。

  • オンボード・パフォーマンス評価:就航中・停泊中に防汚状態や熱交換効率を診断し、最適な稼働計画を提案
  • グローバルパーツデリバリー:世界各地の流通センターから主要港湾へ純正部品・アダプターを即時手配
  • ライフタイムサポート:新造船設置から既存船レトロフィット、定期点検まで機器寿命全体を一貫支援
100+ カ国
グローバル展開国数
100+ 箇所
マリンサービス拠点
365 日
常時オンコール体制
GLOBAL 24/7 EMERGENCY DESK
+46 4636 7700
EMAIL SUPPORT
marine.service@alfalaval.com
Facilities ALFA LAVAL IN JAPAN

日本国内サポート拠点一覧

日本の主要海運・造船クラスターに直結。国内の専任舶用エンジニアが、新造船の設計検討から既存船の現場レトロフィットまで迅速に対応いたします。

東京本社(マリン&ディーゼル営業部) 国内統括

〒108-0075 東京都港区港南 2-12-23 明産高浜ビル 10階

TEL: 03-5462-2141 | Email: msh-as.Japan@alfalaval.com
湘南センター(国内マザー拠点) 製造・整備・ラボ

〒253-0111 神奈川県高座郡寒川町一之宮 7-11-2

熱交換器製造工場・セパレーションラボ併設、主要パーツストック
中国サービスセンター(尾道) 瀬戸内・造船ハブ

〒722-0051 広島県尾道市東尾道 10-33

今治・尾道・因島など瀬戸内造船・海運クラスターへの即応拠点
九州サービスセンター(北九州) 西日本・修繕ハブ

〒808-0109 福岡県北九州市若松区南二島 2-2-16

西日本・九州の主要造船所・修繕ヤード・内航船主を直接サポート
大阪サービスセンター 関西拠点

〒587-0011 大阪府堺市美原区丹上 414-1-2

阪神港湾エリア・近畿圏の舶用機器メンテナンス対応
Field Service Engineers
認定舶用エンジニア(FSE)が全国へ迅速に出張対応
新造船立ち会いから入渠ドック工事、既存船への洋上レトロフィットまで、専門技術者が直接支援します。
360° MARINE SERVICE PORTFOLIO

Sonihullの導入から機器の生涯稼働まで伴走する包括サービス

アルファ・ラバルは単なる機器の販売にとどまりません。
事前診断から非侵襲レトロフィット施工、自社工場での再生整備(リコンディショニング)、包括保守契約まで、お客様の船舶が運航する全期間にわたり資産価値と運航効率を守り抜きます。

Alfa Laval 360° Service Portfolio Infographic
STEP 01 | 改善を見つける
見つける

オンボード性能診断・アセスメント

就航中・停泊中にクーラーやプロペラの性能低下・圧力損失・熱効率を実測診断。航路や生物付着の傾向をデータ分析し、最適なトランスデューサーの数量・配置をカスタム設計します。

  • オンボード実機性能・効率計測
  • ファウリングリスク・航路分析
  • 投資回収(ROI)シミュレーション提示
評価・アドバイスサービスを詳しく見る  
STEP 02 | 始める&動かす
始める

レトロフィット施工&試運転支援

船体貫通部がないため、通常荷役・停泊中のわずかな時間で施工完了。認定フィールドサービスエンジニア(FSE)が立ち会い、超音波の母材伝送チェックと試運転調整を確実に実施します。

  • 通常停泊中の短工期レトロフィット
  • 船体貫通なし・船級協会手続き円滑化
  • 音響パルス伝送効率の最適調整・試運転
設置・試運転支援を詳しく見る  
STEP 03 | 性能を高める
高める

リコンディショニング(工場再生整備)

既存クーラーに付着したスケールや汚れを湘南センター等の自社工場で特殊化学洗浄。ガスケット交換や精密探傷検査を行い、Sonihull導入前に初期設計レベルの熱交換性能を完全再生します。

  • 湘南センター自社工場での精密洗浄・整備
  • プレート浸透探傷・クラック非破壊検査
  • 新品同様の熱伝導性能への完全復活
メンテナンス・再生整備を詳しく見る  
STEP 04 | つなげる&守る
つなげる

サービス契約&純正パーツ供給

交換用トランスデューサーや各種アダプターを世界主要港湾へ迅速配送。定期点検・優先テクニカルサポート・予備品供給をパッケージ化した包括保守契約により、維持管理費を平準化します。

  • 世界ハブ港への純正パーツ即納体制
  • オーダーメイドの包括サービス契約(保守費平準化)
  • グローバル24/7エマージェンシー優先アクセス
包括サービス契約を詳しく見る  
ALFA LAVAL MARINE SERVICE

防汚対策の見直し・投資回収試算は
アルファ・ラバルへご相談ください

運航航路の海況特性・船型・就航計画に応じ、最適なトランスデューサーの配置設計から燃料消費削減率・投資回収(ROI)の精密試算まで、アルファ・ラバルの専任舶用エンジニアが包括的にご提案いたします。

アルファ・ラバル株式会社 サービス事業本部 マリン&ディーゼル機器営業部
お電話でのお問い合わせ:  03-5462-2141 (受付時間:平日 9:00〜17:30)
メールでのお問い合わせ:  msh-as.Japan@alfalaval.com
※航行中の緊急事態はグローバル24/7エマージェンシーライン(+46 4636 7700)にて24時間体制で承ります。

ご相談・お問合せ窓口

生産性向上、省エネルギー、品質改善、洗浄効率向上など、さまざまなプロセス課題に対応しています。まずはお気軽にお問い合わせください。