微生物の分離・回収に、最適解を。
微生物・酵母・細胞を「効率的に」「壊さず」「大量に」分離・回収したいとお考えですか?
微生物・酵母・細胞を対象とした分離・回収プロセスで、こんな課題はありませんか?
- 分離液にセル破砕物が混入してしまう
- ろ過膜がすぐ詰まり、効率が出ない
- 微生物サイズが小さく、デカンタでは分離できない
- 含水率をもっと下げたいが限界がある
- 商業スケールでの連続処理が難しい
その課題、遠心分離機で解決できるかもしれません!
■ なぜ「膜」や「デカンタ」では難しいのか?
遠心分離が選ばれる理由
分離方式 | 微生物分離への適合性 | 細胞への適応性 | 脱水性能 | 商業運転性 |
---|---|---|---|---|
デカンタ型遠心分離機 | ×(10μm以上に適正 微生物サイズに不適) | ×(細胞を損傷させる) | 〇(濃度が薄い場合、脱水しにくい) | ◎ |
精密ろ過膜 | △(大粒子があるとフラックス低下リスクあり) | ◎ | ×(脱水には限度がある) | △ |
ディスク型遠心分離機 | ◎(幅広い粒径分布に対応し10μm以下を高効率に分離) | ◎(密閉インレットで細胞分離実績豊富) | ◎(濃度が薄い場合も対応可能) | ◎ |
1. 大粒子の混入にも強い
微細なろ過膜では詰まりやすい0.1mm以上の固形分も、ディスク型遠心分離機なら最大0.5mmまで詰まらず除去が可能。分離液に大粒子が混入しても処理が止まりません。
2. 高濃縮・低含水率
精密ろ過では難しい含水率80%以下の濃縮が可能。分離後の微生物の乾燥・再利用にも適します。
3. 高い連続運転性とコスト効率
膜フィルターと異なり、ディスク型遠心分離機は定期メンテナンス以外での停止が不要で、長時間の連続運転に対応。大量処理・商業生産に最適です。
「デカンタや膜ではうまくいかない…」
そんなときこそ、アルファ・ラバルのディスク型遠心分離をご検討ください。
微生物分離の実例と対応粒径の比較
分離対象となる微生物や酵母、菌類は、以下のように多くが1〜10μm前後に収まります。これは、遠心分離技術の中でもディスク型遠心分離機がもっとも適しているサイズ領域です。
微生物 | 代表製品 | 粒径 |
---|---|---|
大腸菌 | 組換えDNA製品 | 1 × 2 μm |
枯草菌 | 酵素 | 1 × 3 μm |
乳酸菌 | スターター | 1 × 5 μm(連鎖) |
コリネ菌 | アミノ酸類 | 0.5 × 1 μm |
パン酵母 | パン酵母(乾燥) | 5~8 μm |
ビール酵母 | ビール酵母(乾燥) | 4~6 μm |
カビ類(麹カビ) | 食品添加物 | 糸状体 |
ウイルス | ワクチン | 約0.06 μm |
→ 多くの菌種は1~10μmの範囲に集中しており、この領域はディスク型遠心分離機の対応サイズと完全に一致します。
一方で、デカンタ型遠心分離機は10μm以下の微細粒子には適しておらず、精密ろ過膜や限外ろ過膜などの膜分離技術では懸濁固形物量の制約から高濃度品の処理が困難です。これらの条件を総合的に満たし、かつ安定した連続処理が可能なのが、ディスク型遠心分離機です。特に大腸菌や酵母菌のような微生物を効率よく処理したい場合に、最適なソリューションとなります。
■ 微生物分離の実績100年以上。
アルファ・ラバルは1900年、パン酵母の分離に世界で初めて成功して以来、遠心分離による微生物の回収・除去において100年以上の歴史と実績を持っています。
- 対象例:酵母、動物細胞、昆虫細胞、大腸菌 ほか
- 用途:微生物の濃縮・洗浄・除去、微生物・細胞放出液の清澄、微生物、細胞そのものの製品化 など
■ 分離目的に応じた専用仕様もラインアップ
清澄液を製品とする動物細胞の分離に
完全密閉型構造+メカニカルシールでセル破砕なし。培養液内に気液界面を作らず、細胞の崩壊が発生しにくい。清澄液のコンタミを防ぎます。
動物細胞(清澄液が製品)用完全密閉型
酵母、微生物の濃縮・洗浄に
内部ノズルからセルを連続加圧圧送。渦巻き理論を応用したボルテックスノズル採用で高濃縮が可能。
セル加圧圧送型
セル自体が製品となる場合に
完全密閉圧送型構造により、セルを壊さずそのまま連続回収が可能。
動物細胞(セルが製品)完全密閉圧送型
■ お客様の目的に、最適なディスク型遠心分離機を。
- ✓ 微生物や酵母を含水率80%以下まで濃縮したい
- ✓ 清澄液からセル破砕に伴うコンタミをなくしたい
- ✓ 精密ろ過のフラックス低下や詰まりに困っている
- ✓ デカンタ型遠心分離機の上清に微細な粒子が漏れている
→ 一つでも当てはまる方は、ぜひ下記より詳細をご確認ください。