FilmVap
アルファ・ラバルの FilmVap フォーリングフィルム蒸発器で、生産性を高めながらエネルギーコストを削減。 高効率かつ付着物(Fouling)が発生しにくい設計により、低~中粘度の熱に敏感な液体を効率的に濃縮します。 より長い稼働時間、より高い処理能力、そして低い運転コストを実現。 コンパクトな多重効用設計を採用した FilmVap は、要求の厳しい産業用途において、従来のシェル&チューブ式システムを凌駕する性能を発揮します。
FilmVap フォーリングフィルム蒸発器で濃縮プロセスを最適化
- 真空条件下での効率的な液体分配と気液分離により、高品質な凝縮液を生成
- 低温運転と高い熱伝達効率により付着物(Fouling)を抑制し、メンテナンス負担を軽減
- 広い運転範囲を備えた堅牢で扱いやすい設計により、稼働率向上と保守の簡素化を実現
- 単一装置で最大50トン/時まで対応し、幅広い用途に柔軟に適応する高い操作性
- 多重効用構成や蒸気再圧縮(TVR/MVR)導入により、エネルギー効率をさらに向上
アルファ・ラバルの FilmVap フォーリングフィルム蒸発器で効率を高め、製品品質を向上。熱に敏感で、低~中粘度の液体に最適なこの装置は、滞留時間の短さと温度差の少なさにより、最小限の付着物(Fouling)で高い熱伝達性能を発揮します。安定した性能、省エネルギー、そして最大限の稼働時間を実現します。
コンパクトで信頼性が高く、操作とメンテナンスも容易。最大50トン/時の処理能力を備えています。多重効用構成や蒸気再圧縮(TVR/MVR)ユニットを組み合わせることで、さらにエネルギーコストを削減できます。
廃液(スぺントウォッシュ)や果汁、植物性たんぱく質の濃縮など、さまざまな用途に柔軟に対応し、低コストで高い収率を実現します。
Pioneer Industries Ltd.(インド・パンジャブ州パタンコート)の最高経営責任者 S.S. トマール氏:
「アルファ・ラバルチームの高い技術力と献身的なサポートに非常に満足しています。蒸留塔からのアルコール蒸気のみを熱源として利用することで、穀物系蒸留所の廃液濃縮による大幅な省エネルギーを実現しました。」
Harinagar Sugar Mills(インド・ビハール州)蒸留部門ゼネラルマネージャー H.K. ヤダバ氏:
「新しいバイオメタン化スぺントウォッシュ蒸発設備の導入にあたり、ゼロリキッドディスチャージ(排水ゼロ)を目指す構想をアルファ・ラバルの専門家と共有しました。その結果、革新的な供給液脱気および凝縮液ストリッピングシステムの提案を受け、目標を達成することができました。」
プラッターディストリビューター(Platter distributor)
キャプション:FilmVap のプラッターディストリビューターは、垂直加熱管内で液体を均一に流し、管壁全体をしっかりと濡らすことで、付着物(Fouling)の発生を最小限に抑え、洗浄間隔を延ばします。
プロセス液は、精密設計されたプラッターディストリビューターを介して蒸発器上部から流入します。
このディストリビューターは、垂直加熱管内への液体の均一な流れと完全な管内濡れを実現し、付着物(Fouling)の発生を最小限に抑えることで、洗浄までの稼働時間を延ばします。
また、内蔵されたベントチューブがディストリビュータープレート上下の圧力バランスを維持し、全ての管に均等な負荷を分配。これにより、安定した効率的な運転が可能になります。
オプション仕様:ジェットディストリビューター(Jet distributor)
高粘度または粒子を含む流体には、プラッターディストリビューターの代替として堅牢なジェットディストリビューターが適しています。固体コーンスプレーノズルは、流量およびチューブシート径に合わせて設計されており、ノズル開口部を大きくすることで目詰まりのリスクを低減し、要求の厳しいシェル&チューブ式蒸発プロセスでも均一で信頼性の高い分配を実現します。
重力によって液体は管内壁に沿って薄く連続した液膜を形成しながら下方に流れます。管外側に加えられた蒸気が液体を加熱し、流動中に沸騰を引き起こします。この過程で発生した蒸気が液膜を加速させ、チューブ下部へと運び、次の多重効用段またはセパレーター工程へ移行します。
この穏やかで制御されたプロセスにより、液体が加熱面と接触する時間を短縮し、熱効率を向上させるとともに、付着物(Fouling)の発生を抑制します。特に熱に敏感な製品の処理において、その効果が発揮されます。
キャプション:FilmVap のジェットディストリビューターは、高粘度または粒子を含む流体を効率的に処理します。
フォーリングフィルム蒸発器で蒸気使用量を削減
エネルギー効率を最大化するため、FilmVap システムの各段階は真空条件下で運転されます。これにより沸点が低下し、前段の蒸気を次段の加熱媒体として再利用することが可能になります。真空ポンプは常に非凝縮性ガスを除去し、専用の凝縮ユニットが最終段の蒸気を凝縮させることで真空状態を維持します。
多重効用蒸発システムを採用することで、蒸気消費量を大幅に削減できます。さらに、蒸気再圧縮(TVR)や機械蒸気再圧縮(MVR)ユニットを追加することで、エネルギー効率を一段と高め、全蒸発容量に対する蒸気使用量を大幅に削減。運転コストの低減と環境負荷の軽減を同時に実現します。
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サービスについて
フードシステムのサービス
アルファ・ラバルのフードシステムに関するアフターサービスは、プロセスのパフォーマンスを最大化することで性能向上を支援し、以下の3つを実現します。
- 競争優位性を維持するための継続的な業務改善
- 最適化、稼働率の向上
- 食品システムのライフサイクルを通して投資収益率を最大化
関連情報
蒸発器ソリューション 3D/VR
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アルファ・ラバルは、プレート蒸発器やライジングフィルム蒸発器から、チューブラー蒸発器やフォーリングフィルム蒸発器まで、幅広い蒸発システムを提供しています。お客様の蒸発ニーズに最適なソリューションをお探しください。