変わらない美味しさと、さらなる進化を求めて -株式会社Mizkan 美濃加茂工場
『食べることは、いのちをいただくこと』日本を代表する調味料メーカーのミツカングループは自然に感謝し、正直で誠実に、食を提供することを200年以上大切にしてきました。 そのなかで2014年、山々の緑と清らかな水が流れ、豊かな環境に恵まれた岐阜県美濃加茂市にMizkan 美濃加茂工場は竣工し、同工場では主に多くの人々に愛される「〆まで美味しい鍋つゆシリーズ」に代表される鍋用調味料の生産を担っています。
更新日 2024-11-21■ 〆まで美味しい鍋つゆシリーズ
100年先の自然と美しい水が守られるよう、「いま」私たちにできることに取り組みました
現在、美濃加茂工場で生産されている鍋用調味料は、多くの方のニーズに合わせた製品ラインナップを揃えており、さまざまな食材やスープを楽しめ、お鍋の〆レシピまで楽しめるのも強みのひとつとなっています。 冬のシーズンともなれば鍋つゆ製品をはじめ、生産量も膨大になり、なおかつ品種も多数あることから、生産終了後の洗浄時間をいかに短くできるか? というのが美濃加茂工場の一つの改善テーマでもありました。生産性の効率化と安心した製品供給を目指すために、Mizkan複数工場でも実績のあるTJ20Gの検討をはじめました。
洗浄工程の課題と採用までの経緯
これまで鍋用調味料の製造タンクに使用していた洗浄機は一般的な固定式スプレーボールで、こちらの洗浄機では鍋用調味料の製品に含まれる、ごまやトウガラシ粉などがタンク内部に残留しやすく、これらを衛生的に洗浄するには、相応の時間と水量を使用することとなっていました。 実際に今までは固定式スプレーボールを使用して、洗えていない箇所があると再洗浄を行っていましたが、3次元洗浄ノズル(TJ20G)への置き換えをしてからは、その心配がなくなる結果となりました。それにより使用水量も大幅に削減することができ、自然や水を大切にすることの責任を果たすことも出来たと語っています。 |
■設置された 3次元洗浄ノズル(TJ20G) |
再洗浄を行うとどうしても生産計画の遅れや、減らせたはずの水資源を使用してしまうことにもなります。また洗浄工程を改善することによって、同じ生産日数で増産を行うことが出来る可能性もあるという期待も込めて、アルファ・ラバルのTJ20Gを採用しました。
ミツカングループは地球環境にもやさしい企業を目指して日々研鑽しており「未来ビジョン宣言」を掲げて、独自のサステナブル方針に基づいた取り組みを強化しています。次の5年後、10年後、誰もが想像もしないような社会環境の変化が起こるであろうと、常に未来を見据えており、今も未来も人々にとっての価値を創造して、既存の取り組み方も常に見直し続けています。
工場のある美濃加茂の美しい自然や環境に配慮した方針も、アルファ・ラバルのTJ20Gの節水性能が合致しました。そしていつか100年先も「やがて、いのちに変わるもの。」の源である自然や水を大切に、変革と挑戦の企業であり続けることでしょう。
洗浄性能のシミュレーション
■ シミュレーションの様子 |
導入前には洗浄シミュレーション(TRAX®)上で解析することが可能であり、対象タンクに基づいた適切な流量・洗浄時間・使用水量を再現したデータをお客様に提供・ご提案することが出来ます。 これにより現状の洗浄工程に掛かっている時間や使用水量が、具体的にどれほど削減できるのか事前想定ができたことで、テスト機での検証を経て本採用となりました。 |
製品紹介
アルファ・ラバルの3次元洗浄ノズルは圧力と流量を組み合わせて、360°の再現性と信頼性の高い洗浄パターンで、高インパクトの洗浄ジェットを作り出すことが出来ます。
またアルファ・ラバルの洗浄ノズルには『自己洗浄機能』が搭載されており、タンク洗浄中に洗浄機が自分自身のボディも同時に洗浄するという他社製品にはないメリットがあるのも特徴の一つです。 そのうえでアルファ・ラバル洗浄機シリーズの中で最も高い洗浄能力と節水を実現しており世界中の多くの企業で採用されています。
お客様の製造環境に合わせたピッタリの製品をご提案するため、ノズル径のサイズや各種ラインナップを取り揃えています。さらに大型タンクに使用するためのTJ40G(150~2,250㎥タンク)など、強固な付着物があるタンク向けの洗浄機も用意しております。