ノンアルコール醸造 ― 新技術が切り拓く大きな可能性
嗜好は変化している ― いま求められるのは新しい発想
更新日 2026-01-07ノンアルコールまたは低アルコールビールは、この30年にわたり世界中で親しまれてきました。しかし近年では、品質の高い0.0ビールが消費者に広く受け入れられ、大きな成功を収めています。その背景から、最終製品として設計されたビールレシピからアルコールを除去し、アルコール度数0.05%未満を実現する「ビールの脱アルコール化」が急速に注目を集めています。
健康志向かつ味にもこだわる消費者は、社交の場でも責任ある飲酒を選び、低アルコール・ノンアルコールビールを積極的に選択するようになっています。こうした需要の高まりに応えるためには、従来の醸造メーカーも、風味・香り・口当たりといった官能特性を損なうことなく、プロセスラインを進化させる必要があります。そのためには、使用しているプロセス、機器、システムを深く理解し、0.0ビールがもたらすビジネスチャンスを最大化するために、どのように最適化すべきかを見極めることが不可欠です。
0.0ビールの可能性を、自信をもって取り入れましょう。アルファ・ラバルから、ノンアルコール醸造に必要なプロセスノウハウと技術サポートを手に入れてください。収益性の向上、酒税負担の低減、さらには余剰アルコールを活用した新たな収益源の創出によって、醸造ビジネスにさらなる付加価値をもたらします。
ビールからアルコールを除去する方法
避けて通れない事実があります。ノンアルコールビールの製造には、麦汁の糖化や煮沸、ホップのブレンド、発酵といった工程が必要であり、その過程でエタノールが生成されます。では、どのようにしてビールからアルコールを除去するのが最適なのでしょうか。その答えは、適切なストリッピング技術またはろ過技術を用いることです。これによりアルコール濃縮液が得られますが、その濃度は原料ビールのアルコール度数によって異なります。生成されたアルコール(エタノール凝縮液)を分離する方法として、醸造ラインに防爆(ATEX)ゾーンを追加することなく、次の3つのアプローチが可能です。
1. 希釈して排出する
真空ポンプのシール水を再利用し、原料ビールのアルコール度数に応じて約18~35%(ABV)のアルコール凝縮液を希釈することができます。この方法でエタノールを希釈することで、液体は常に引火点以下となり、ATEXゾーンを設ける必要がありません。希釈されたエタノールは、そのまま排出または回収することができ、他に用途がない場合には一般的に採用されている方法です。
2. ビール製品の付加価値向上
この透明で食品グレードの中性アルコール凝縮液(18~35%ABV)を原料として使用し、新たな高付加価値ビールを製造することも可能です。既存製品のアルコール度数を調整することで、製品価値を高め、新たな収益源を創出するとともに、ビールの風味をより豊かにします。
3. 新しい高付加価値飲料の創出
もう一つの選択肢は、この透明で食品グレードの中性アルコール凝縮液を、RTD(Ready-to-Drink)カクテル、フレーバー付きビール系飲料、さらにはウォッカや大麦由来アルコールを使用したビールカクテルなどの新しいハイブリッド製品の原料として活用することです。ここでは余剰アルコールが風味を引き立てる付加価値となり、ビール愛好家からも高く評価されます。
どこまでアルコール度数を下げられるか?
アルコール度数4.5%のビールを0.5%、さらには0.0%へと引き下げるには、高度なノウハウが欠かせません。特に、優れたビールに求められる香り、味わい、口当たりなどの特性をすべて維持したい場合、その難易度はさらに高まります。高アルコールから低アルコールへの転換を成功させるには、酵母培養の管理、麦芽の種類や発酵技術がビールに与える影響を理解し、アルコール除去後の工程で風味や香りを最適に調整する方法を熟知したパートナーが必要です。
豊富な醸造分野での知見、職人技、技術力、そしてマーケティングスキルを兼ね備えたアルファ・ラバルは、貴社にとって最適なパートナーとなるはずです。
ビール生産のクイックガイド
ビールは、その味、色、種類、口当たりの点で最も複雑な発酵飲料の一つと考えられています。さらに、ビールには多種多様な原料が使用されているため、その複雑さが増しています。
おいしい0.0ビールを醸造する
アルファ・ラバル De-alc 脱アルコール化モジュールを使えば、実現は驚くほど簡単です。本モジュールは、ビールの脱気、調理用スチームの生成、真空ストリッピング、アルコール凝縮といった実績ある技術を一体化した、専用設計のオールインワンソリューションです。信頼性とコスト効率に優れた方法で、ビールからアルコールを除去します。
低温・低圧で稼働するシングルパスのストリッピングカラムとして、既存システムに組み込むだけ。煩雑な作業は不要で、大規模な設備投資も必要ありません。手に入るのは、味わいに妥協のない0.0ビール。それだけです。
さらに、醸造工程で回収されたエタノールを活用し、革新的なアルコール入りハイブリッド飲料を生み出すなど、新たな価値創出の可能性も広がります。